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免疫チェックポイント阻害薬併用のRFA後の遠隔効果の増強因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K15884
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関大阪公立大学

研究代表者

村井 一超  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (70779488)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワードRFA / radiofrequency ablation / abscopal effect / lung tumor / OK-432 / cisplatin / animal experiment / lung
研究開始時の研究の概要

肺腫瘍に対するラジオ波焼灼術は、外科手術の難しい症例の治療オプションの一つとして行われるようになってきている。しかし、時に再発が時にみられ、その適応は未だ限定されている。そのため,RFA後の治療効果を高めるための新たな治療戦略が求められており、abscopal効果の増強を試みることもその一つである。abscopal効果は治療後に未治療部病巣が縮小する現象であり、近年では免疫チェックポイント阻害薬の普及に伴い、その相乗効果が期待されている。
本研究では、どのような薬物療法の追加を行うことによって、RFA後のabscopal effectを最も効率的に惹起できるかを評価することを目的としている。

研究実績の概要

肺腫瘍に対するラジオ波焼灼術(RFA)は、外科手術が困難な場合の治療法として注目されている。しかし、腫瘍のサイズや組織型によっては再発や局所制御の難しさなどの制約がある。そこで、abscopal効果の増強を目指し、免疫チェックポイント阻害剤(ICB)との併用療法が研究されている。本研究では、RFAとICBの併用によって生じるabscopal効果をさらに強化するために、どのような薬物療法の追加が効果的かを評価することを目的としている。また、このabscopal効果が遠隔転移の制御につながることを期待する。
この研究では、肺腫瘍モデルを用いて、RFA後のabscopal効果を評価する基礎実験を行う予定である。過去の研究から、シスプラチンや免疫賦活剤の局所投与とICBの併用が有望であることが示唆されており、シスプラチンやOK-432とICBの併用がRFA後のabscopal効果を増強できるかを検証する。
具体的には、CTを用いてウサギの肺や耳介に腫瘍を移植したモデルを作成し、肺腫瘍のRFAやICB、追加の薬物療法を組み合わせた治療を行う。治療後には耳介腫瘍のサイズや生存期間を評価し、効果を確認する予定であった。しかし、腫瘍モデルの作成には当施設の動物実験用のCT装置を用いる予定であったが、これが故障しているため、実験を開始できていない状況であった。
CTの装置の修理を依頼したが、結果的に修復はできなかった。
そこで、当初の予定を変更し、ウサギの大腿と耳介に腫瘍を移植したモデルを作成する。大腿の病変を目視下に穿刺し、RFA治療を行う。その後は予定通り、免疫賦活剤やシスプラチン、ICBの投与を行い、耳介の腫瘍のサイズを経過観察し、abscopal効果の増強効果の有無を評価する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

肺腫瘍モデルを作成するために使用予定であった自施設のCT装置が故障したため。
修理を依頼したが、修復はできず、当初の予定の変更を余儀なくされたため。

今後の研究の推進方策

当初の予定を変更し、ウサギの大腿と耳介に腫瘍を移植したモデルを作成する。大腿の病変を目視下に穿刺し、RFA治療を行う。その後は予定通り、免疫賦活剤やシスプラチンの局所投与、ICBの静脈投与の各組合せ治療群を作成し、大腿腫瘍のRFA治療後の耳介の腫瘍のサイズを経過観察し、abscopal効果の増強効果の有無を評価する。
実験終了後はデータを整理、評価し、英文雑誌に投稿予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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