研究課題/領域番号 |
22K15918
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鳥谷部 邦明 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20725105)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | サイトメガロウイルス / 先天性サイトメガロウイルス / 妊婦サイトメガロウイルス / スクリーニング / 妊婦スクリーニング / 新生児スクリーニング / 抗体スクリーニング / 核酸スクリーニング / 先天性サイトメガロウイルス感染症 / 尿スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
我々が三重県において妊娠中のサイトメガロウイルス(CMV)初感染妊婦を抽出するために行ってきた妊婦CMV抗体スクリーニングを継続することで、妊娠中のCMV初感染妊婦からの先天性CMV感染児を同定する。それと同時に、非初感染妊婦からの児に新生児尿CMV核酸スクリーニングを行って非初感染妊婦からの先天性CMV感染児も同定する。この妊婦CMV抗体スクリーニングおよび新生児尿CMV核酸スクリーニングの体制を両立する研究である。
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研究実績の概要 |
妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングについては、三重県内の産婦人科25施設で継続することができた。一方、新生児CMV核酸スクリーニングについては、運用する三重県内の産婦人科施設数を1から6に増加させることができた。 926例(18組の双胎例を含む)に新生児CMV核酸スクリーニングを行い、5例(1組の双胎を含む)が先天性CMV感染児であった。よって、分娩からみた先天性CMV感染の発生率は1,000分娩あたり4例(0.4%)、新生児からみた先天性CMV感染の発生率は1,000児あたり5例(0.5%)の頻度になった。 母体908例のうち、578例は妊婦CMV抗体スクリーニングを受けていた。妊婦CMV抗体スクリーニング結果の内訳としては、妊娠初期CMV IgG(+) IgM(-)が294例(51%)、妊娠初期CMV IgG(+) IgM(+)が47例(8%)、妊娠初期CMV IgG(-) IgM(-)かつ妊娠後期CMV IgG陽転なしが237例(41%)であった。 両児に先天性CMV感染があった双胎例の母体は、妊婦CMV抗体スクリーニングを受けていなかった。参考としての産後のCMV抗体検査では、CMV IgG(+) IgM(-)であった。 今後、妊婦CMV抗体スクリーニングの施設数を維持する。一方、新生児CMV核酸スクリーニングを運用する施設数をさらに増加させていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングを25施設で継続できた。さらに、新生児CMV核酸スクリーニングを運用する施設数を1から6に増加させることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、妊婦サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニングの施設数を維持する。一方、新生児CMV核酸スクリーニングを運用する施設数をさらに増加させる。
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