研究課題
若手研究
低酸素性虚血性脳症(HIE)は、更なる予後改善の観点から、生後できるだけ早期に診断され、低体温療法などの脳保護治療を開始することが望ましい。しかし、出生後の蘇生が行われる生後早期に施行可能な、HIEの客観的診断・評価方法は未だ確立されていない。そこで、本研究では、1)新生仔豚モデルを用いた動物実験で、時間分解分光装置(TRS)を用いて、低酸素負荷後15分間の脳血液量(cerebral blood volume: CBV)変化と病理組織学的脳障害の関係を調べる、2)臨床において、蘇生術を要する新生児でもまた、生後15分間のCBV変化と長期的神経学的予後との関係を調べる。