研究課題/領域番号 |
22K15935
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
五十嵐 愛子 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (10757719)
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研究期間 (年度) |
2023-01-20 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | SGA児 / 脂質・アミノ酸代謝 / アミノ酸・脂質代謝 / アミノ酸・アシルカルニチンプロファイル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、新生児期のアミノ酸・アシルカルニチンプロファイルの経時的変化を測定し、在胎不当過小(SGA)児と在胎相当体重(AGA)児でのアミノ酸・脂質代謝の比較検討を行う。また新生児期の栄養方法や長期的な成長と発達に関しても調査し、アミノ酸・アシルカルニチンプロファイルとの関係を検証する。SGA児とAGA児でのアミノ酸・脂質代謝の相違点や栄養方法・長期成長・発達とアミノ酸・アシルカルニチンプロファイルとの関係を示すことができれば、SGA児関連の代謝・内分泌学的合併症の病態解明や、SGA児に対する適切な栄養管理方法を見出すことにつながる。
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研究実績の概要 |
在胎不当過小(small for gestational age;SGA)児と在胎相当体重(appropriate for gestational age;AGA)児の胎児期から新生児期のアミノ酸・脂質代謝の違いや、代謝に影響を与える因子を解析することを目的に、出生時、生後1週間、生後1か月、修正40週の濾紙血と血清を凍結保存し、アミノ酸・アシルカルニチン分析を行った。また母体や新生児情報も調査した。 アミノ酸・アシルカルニチン分析で得られた、アミノ酸・アシルカルニチンプロファイルを用いて、出生時でのSGA児とAGA児との比較検討をしたところ、出生時のアミノ酸プロファイルにおいて、濾紙血・血清ともにSGA群はAGA群より有意にロイシン、フェニルアラニン、チロシンの低下がみられた。一方で生後1週間前後では、濾紙血・血清ともにロイシンとフェニルアラニンに有意差はみられなくなり、チロシンのみSGA群はAGA群より有意に低かった。出生時のアシルカルニチンプロファイルにおいては、濾紙血でSGA群はAGA群と比較して長鎖脂肪酸が高い傾向がみられ、生後1週間前後でも同様の傾向がみられた。一方で生後1か月前後と修正40週前後ではその傾向はみられなかった。 この結果をふまえ、今後は母体妊娠高血圧症候群の有無や出生時の低血糖との関連性の評価が必要と考えている。生後1週間前後は中心静脈栄養の影響を受けるため、中心静脈栄養の有無や内容に関しても検討が必要と考える。まだ対象者を増やす必要があるため、さらに検体数を増やして解析をすすめていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
検体を集め、アミノ酸・アシルカルニチン分析を行っているが、予定していた検体数がまだ集まっていない。分析できたプロファイル結果を用いて解析も少しずつではあるが、すすめることができているが、さらに検体を集めて行う必要があると考えている
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今後の研究の推進方策 |
さらに検体を集め、分析行いつつ、解析をさらにすすめていく。SGA群のなかでも、臍帯血流が悪くなる母体妊娠高血圧症候群の有無や出生時の低血糖の有無などでも、比較検討することを検討している。
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