研究課題
若手研究
胆石・総胆管結石は急性閉塞性化膿性胆管炎、膵石は重症急性膵炎や膵癌などの重篤な疾患の誘因となり、臨床上治療に難渋する症例も多い。それらの結石形成に胆管や膵管内に流入あるいは定着している微生物の関与も考えられているが、その詳細は不明である。本研究では、胆・膵石を有する患者に内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)を施行する際、少量の胆汁や膵液を採取し微生物学的な解析を行う。そして、結石形成に関連する微生物の同定と、それに対する予防法・治療法を考案していくことを目的とする。これまでにない側面からのアプローチであり、病態解明を通じて臨床に寄与できる可能性があると考える。