研究課題/領域番号 |
22K16027
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
堀 寧 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90781302)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 慢性膵炎 / 急性膵炎 / ヒト遺伝子要因 / GWAS |
研究開始時の研究の概要 |
慢性膵炎患者で、急性膵炎を経験しない一群(Silent chronic pancreatitis:Silent CP)は約50%にもおよぶ。慢性膵炎に至るまでの臨床経過は個体差が大きく、背景に何らかの宿主遺伝子要因が存在する可能性がある。それを明らかにするため、Silent CPに関わる宿主要因遺伝子の同定および病態解明と調節因子をターゲットとした膵炎症・線維化抑制モデルの構築を予定している。
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研究実績の概要 |
慢性膵炎は、膵臓に持続的な炎症が起こり、線維化により組織が破壊され機能喪失をもたらす。その成因は、急性膵炎が基軸となり(SAPE仮説)、その発作をくり返すことで形づくられるというMechanistic Definitionが主流である。しかし日常臨床において、実際にはその激しい急性膵炎の発作を経験したことのない、慢性膵炎患者にしばしば遭遇する。私は、いわゆるこの「気がついたら慢性膵炎」(Silent CP)という一群が、慢性膵炎患者の約50%にもおよぶことをpopulation-based studyの裏付けをもって、世界で初めて報告した(Hori Y, Vege SS, Chari ST et al. 2019)。 慢性膵炎に至る過程は、アルコールや喫煙などの外的要因が加わる場合が多いとされるが、それだけでは説明できない。急性膵炎発作の有無や重症化の程度などの臨床経過の個体差は大きく、何らかの遺伝的要因が背景に存在する可能性がある。当院および共同研究施設において急性膵炎と診断された患者を対象とし血液検体由来のゲノムDNAを用いて、日本人に最適化された約66万SNPの解析が可能なマイクロアレイを用いて網羅的にSNPタイピングデータを得た後、Casecontrolstudyを行うことにより候補SNPを得ることを目的とし、2024年4月現在、150例の膵炎患者の血液検体採取を終えている。また近年、癌に対する治療として免疫系に作用する薬剤(免疫チェックポイント阻害剤)が使用されている。それが引き起こす膵炎はこのSilent CPと類似しておりその関連性も調査している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
血液採取を行いながら、新しいタイプの膵炎との関連を調査している。引き続きの検体採取および解析が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きの検体採取および新しいタイプの膵炎との関連を臨床データ収集を行いながら解析を予定している。
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