配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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研究実績の概要 |
本研究計画では、マスト細胞と肝臓マクロファージの相互作用が, 非アルコール性脂肪肝炎 (NonAlcoholic SteatoHepatitis: NASH)の病態進行に関与するかを明らかにすることが目的である. この相互作用を制御する因子として, マスト細胞由来の細胞外小胞 (Extracellilar Vesicles: EVs)中のmiRNA-155 (miR155)に着目している. 当該年度は, まずマスト細胞のNASHへの寄与を検証するために, Mast cell protease 5 (Mcpt5)のエクソン1にcre recombinaseを遺伝子導入したMcpt5-creマウスとRosa26にヒトジフテリア毒素受容体を遺伝子導入したR26-iDTRマウスを交配し, ジフテリア毒素誘導的マスト細胞欠損マウスを作製した. 同様に, マスト細胞のEVs中miR155のNASHへの関与を検証するために, Mcpt5-creマウスとmiR155のエクソン2にloxP配列を遺伝子導入したmiR155 floxマウスの交配を行い, マスト細胞特異的にmiR155を欠損させたマウス (Mcpt5-cre/miR155 floxマウス)を作製した. 脂肪肝, 肝硬変, 肝がんへとNASHが進行していく過程において, マスト細胞の数の変化や役割を検証するために, ストレプトゾトシン投与と高脂肪食負荷によって, ヒトのNASHと同様の病態進行を示すSTAMモデルを作製し, マスト細胞の数の変化, miR155の発現レベルを解析した
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
作製しているMcpt5-cre/iDTRマウスは, 研究計画を遂行するために必要な数を作製することができたが, Mcpt5-cre/miR155 floxマウスは, 研究計画執行のため十分な数を確保できなかったため, マスト細胞由来EVs中のmiR155の役割の検証まで行えていない
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今後の研究の推進方策 |
今後は, Mcpt5-cre/iDTRマウスにジフテリア毒素を投与し, マスト細胞を欠損させた時に, 肝臓マクロファージの遺伝子発現に与える影響を調べる. また, Mcpt5-cre/miR155 floxマウスの数を十分に確保し, NASHの病態進行におけるマスト細胞のmiR155の役割を検証する
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