研究課題/領域番号 |
22K16070
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
加藤 太門 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (20812879)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血管再生治療 / 骨髄単核球細胞移植 / 包括的高度下肢慢性虚血 / 血管内治療 / 重症下肢虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
動脈硬化症の終末像であると言われる重症虚血肢に対して従来療法として内服治療、血管内治療(カテーテル治療)などを行っているが従来療法では四肢切断を回避できない例も存在する。今回我々はこの従来治療に血管再生療法である脂肪組織由来幹細胞移植を組み合わせることでハイブリッド治療の確立を目指し、創部の血管の再生、虚血性の傷の治癒を試みるとともに脂肪幹細胞の表面マーカーを調査することで効果の大きいマーカーの特徴を探求する。
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研究実績の概要 |
包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)に対して血管内治療と脂肪幹細胞移植のハイブリッド治療を検討していたが、現在脂肪幹細胞移植は新規登録を中止しており、代替治療として骨髄単核球細胞移植を実施している。(JRCT 認定番号NA8150008) 自家骨髄単核球細胞移植は、患者自身の腸骨から骨髄単核球を採取し分離濃縮し患部に筋注する方法で、自家骨髄液を使用するため拒絶反応がなく安全に施行できる。当院では骨髄バンクのプロトコールに則り実施している。 当院では年間約25名のCLTI患者を有し、血管内治療を行っている。保険適応になっている集学的治療を行っても効果の得られなかった患者を本研究の対象として選定している。 1例に対して骨髄単核球細胞移植を実施しており、現在経過観察中である。合併症はなく経過しており、強い疼痛を有したが劇的に症状の改善を認めた。一方で趾潰瘍は残存しており、創処置を継続している。 潰瘍を有している状態での生検は困難であり、創部の経過を見て今後の方針を決定するよていである。引き続き患者の登録を進める方針である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
血管再生療法の方法が変更となり、研究の基準を満たす患者の選定に難渋している。安全に血管再生療法が施行できるよう環境を整える必要がある。(移植治療については次年度中に先進医療の認定取得を取得したいと考えている)
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今後の研究の推進方策 |
組み入れ基準を順守しつつも、同様の患者の登録を進める方針。 血管再生療法の先進医療申請が進んでおり、先進医療の認定が得られれば患者負担の軽減のため今後研究が加速すると考えている。
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