研究課題/領域番号 |
22K16077
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
丸目 恭平 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 客員助教 (00919087)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大動脈解離 / 心血管疾患 / 集団ベース 研究 / 死亡時画像診断 / 延岡市 |
研究開始時の研究の概要 |
健康寿命の延長のために、心疾患・脳血管疾患に対する医療体制を整える事が重要である。そのためには疫学的知見が必要だが、病院外の死亡症例を把握する事が困難であった。そこで我々は、宮崎県延岡市にて、救急搬送に至らなった症例を含む全院外心停止症例のデータベースを2008年から構築し、救急搬送に至った症例にCTによる死亡時画像診断を行った。本研究では、急性大動脈解離、心タンポナーデ、大動脈瘤、脳出血、クモ膜下出血などの循環器病について疫学評価を実施する。また、健診データ等を合わせて解析する事で、循環器病にて院外心停止に至った症例の救命率の向上に有効な医療指針を考案する。
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研究実績の概要 |
延岡市のpopulation based 研究で行った大動脈解離の疫学調査の成果を”Women With Acute Aortic Dissection Have Higher Prehospital Mortality Than Men”というタイトルでJACC Advancesに令和5年10月に発表した。熊本大学からのプレスリリースを行い、多くの反応があった。日経新聞・medicaltribuneからはデジタル版の記事が発表された。 朝日新聞の取材を受け令和6年3月に全国紙に掲載された。NHKの取材を受け、今後特集がなされることが検討されている。また、令和6年5月のTrans Catheter Imaging Forumにて招待講演の予定である。大動脈解離についての執筆依頼もあり、令和6年度中に対応予定である。本研究の内容は、今までの大動脈解離の疫学の常識を覆すものであり、ガイドラインへの繁栄を目指して普及をしていくつもりである。 また、不搬送院外心停止症例の解析については、京都大学開地良太先生と検討を進めている。WEB・対面の会議を行い、協議している。 コロナ感染症による急性冠症候群症の発症率の変化については、延岡病院山本展誉部長と検討を進めている。 急性冠症候群の発症率の研究については以前国立循環器病研究センターと共同で行い論文化した研究があり、今回も国立循環器病研究センターの尾形宗史郎先生や現在は宮崎大学の中井陸運先生と共同で研究を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
論文を1報発表できた。不搬送症例についての研究の進めているがまだ論文発表までは至っていない。今年度中に論文化を目指したい。
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今後の研究の推進方策 |
今後は院外心停止症例の特徴や、心血管疾患の疫学について検討予定である。 引き続き、延岡病院、国立循環器病研究センター、京都大学と協力しながら検討を進めていく。
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