研究課題/領域番号 |
22K16109
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
八重樫 大輝 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50866225)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小児がんサバイバー / DNA損傷 / 心血管疾患 / 小児がん |
研究開始時の研究の概要 |
小児がんの予後は近年劇的に改善しているが、一方で小児がんサバイバー (CCS) の晩期合併症が問題となっている。なかでもがん治療関連心機能障害(CTRCD)はがん再発や二次がんに次いでCCSの生命を脅かす合併症である。本研究では、小児がん治療によるCTRCD発症のメカニズムにおけるDNA損傷の意義を明らかにするため、小児がん治療のDNA損傷、DNA損傷応答に対する作用を検討する。小児がん治療によるDNA損傷、そのCTRCDとの関連が明らかになれば、小児がんの治療中やサバイバーにおけるCTRCDの予知や早期発見がより正確になる。
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研究実績の概要 |
本研究では、小児がん治療によるCTRCD発症のメカニズムにおけるDNA損傷の意義を明らかにするため、小児がん治療のDNA損傷、DNA損傷応答に対する作用を検討する。そのうえで①DNA損傷と小児がんのがん治療関連心筋障害との関連を明らかにする、②DNA損傷の定量によりがん治療関連心筋障害発症の予知を試みることを達成目標としている。 現在までに、寛解に至っている小児がんサバイバー150例において、末梢血より分離した単核球のDNA二本鎖切断をgammaH2AXの免疫染色にて染色体異常をFISHを用いた二動原体染色体の定量にて測定した。今のところ全体としては、gammaH2AX、二動原体染色体とも小児がんサバイバーと同年代の健常者の間に有意差は認められないが、小児がんサバイバーにこれらDNA損傷が非常に多い症例が多数存在していた。さらにがん治療関連心筋障害などが含む治療後合併症を起こした群が、起こさなかった群より有意に二動原体染色体が高値であることが分かった。そしてがん治療関連心筋障害を発症した10症例に着目して二動原体染色体を比較したところ、がん治療関連心筋障害を発症した群は、発症しなかった群よりも有意に二動原体染色体が高値であることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
症例収集のペースはほぼ予定通りである。
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今後の研究の推進方策 |
現在さらに症例を増やすとともに、末梢血単核球における炎症性サイトカインやケモカインなどの遺伝子発現や細胞内シグナル伝達の解析を行なっている。
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