研究課題/領域番号 |
22K16111
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
高畑 昌弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60584810)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | スティフネスパラメータβ / 光干渉断層法(OCT) / プレッシャーワイヤ |
研究開始時の研究の概要 |
血管は血液を中枢から末梢臓器に効率的に運搬する導管としての機能を有する。また、動脈は心拍動に伴う強い衝撃や機械的振動を緩衝する作用がある。そのため動脈の性質としてスティフネス(硬さ)が循環動態に大きな影響を及ぼす。血管の硬さを評価する検査であるスティフネスパラメーターβがある。従来の測定方法では冠動脈疾患、心疾患の予後を予想するためには十分ではない。我々は以前より使用している光干渉断層法およびプレッシャワイヤを用いて冠動脈の正確な径および同時圧を測定することが可能である。本研究ではより精度が高く、心疾患、冠動脈疾患の予後を予測できるスティフネスパラメーターβ測定方法を確立することである。
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研究実績の概要 |
研究の目的はOCT及びPWを用いて、冠動脈局所のスティフネスパラメータβを検討することである。スティフネスパラメータβは将来の心血管イベントを予測できる。そのため、最終的には人冠動脈にてスティフネスパラメータβを測定することが目標である。しかしながら、冠動脈は3mm程度と比較的細いため、高精度測定(10μm単位)が必要であり、これまでの血管造影法や血管内超音波法では必要な精度の血管径測定が行えなかった。そのためにOCTによる測定の意義がある。臨床研究の前段階として、ミニ豚心臓を用いてスティフネスパラメータβの測定を行った。ミニ豚にOCT、PWを挿入し、スティフネスパラメータβを測定した。その後、続けて摘出した心臓からのビデオメトリー法によるスティッフネスパラメータβを測定した。ビデオメトリー法により測定した数値との相関を確認した。さらなる豚冠動脈を用いてスティネスパラメータβを測定し、さらなるビデオメトリー法との相関性を確認していく。最終的に人へ応用するために、豚冠動脈を用いて最適な測定方法および安全性も検証する。現在行った豚冠動脈に対するOCT及びPWを用いた測定系においては安全に検証できる。また、当初想定していた局所のパラメータを測定していくため、冠動脈分枝ごとのスティフネスパラメータβの測定も行い、それぞれの冠動脈においてビデオメトリ法との相関があるかも検証を行なっている。相関が確認できた後に、実臨床に移り人に対してOCT、PWを用いてスティフネスパラメータβ測定を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は順調に豚冠動脈を用いて研究を進めていたが、コロナの影響もあり共同研究施設の出入り制限などもありやや遅滞している。
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今後の研究の推進方策 |
豚冠動脈によるスティフネスパラメータβ及びビデオメトリによる相関の判断を行う、コロナによる制限も解除されたため問題なく施行できる。 また、その結果を踏まえて人冠動脈における局所のスティフネスパラメータβを測定していく。 本年度は人に対する応用を主に行っていく予定である。
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