研究課題/領域番号 |
22K16113
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 達之 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (10903495)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 心不全 / 血管新生 / VEGF-A / 心臓 / 線維化 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、心不全の患者数は世界的に増加しており、心不全パンデミックの時代に突入している。心不全に対する治療薬は、これまで多数開発されてきているが、心不全の予後は未だ不良である。本研究では、強力な血管新生促進因子である、血管内皮細胞増殖因子(Vascular endothelial growth factor- A)に着目して、心不全に対する新たな治療アプローチを開発することを目指す。
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研究成果の概要 |
心不全は心臓の機能低下により生活の質を著しく低下させ、最終的には死亡に至ることもある重大な疾患である。心不全の病態には心筋虚血と低酸素が重要な役割を果たすことがこれまで報告されてきた。そのため、心臓病において心臓の血管新生を誘導する治療法の可能性が模索されてきたが、一貫した結果が得られていない。本研究では、この現状を打破するため、血管新生を強力に誘導するサイトカインである血管内皮細胞増殖因子(VEGF-A)の心臓における役割を詳細に明らかにすることを目指した。研究の結果、VEGF-Aは産生される細胞によりその役割が異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、心不全の病態においてVEGF-Aがどの細胞から産生されるかが心機能維持に重要である可能性を提示した点にある。これまで、VEGF-Aはどの細胞から産生された場合でも、その役割は同等だと考えられてきた。しかし本研究結果は、細胞種ごとの役割を示唆するものであり、新たな視点を提示するものである。 社会的意義としては、心不全患者の予後改善に向けた新しい治療法の開発に貢献する可能性がある。本研究の成果は、長期的・最終的には、患者の生活の質向上や医療費削減に寄与することが期待される。
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