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食事誘導性の左室拡張障害におけるIL-22/IL-22BP系の制御と役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K16119
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

山本 真衣  久留米大学, 医学部, 助教 (90830026)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードHFpEF / 左室拡張障害 / 高脂肪高ショ糖食 / IL-22 / IL-22 binding protein / STAT3活性化サイトカイン
研究開始時の研究の概要

心不全患者の約半数を占める左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF)は、予後改善につながる治療法が確立されていない。高脂肪高ショ糖食(HFHS 食)はInterleukin-22(IL-22)および、IL-22結合タンパク(IL-22BP)の血中存在比を変化させ、HFpEFの重要な病態である左室拡張障害を起こす可能性がある。本研究の目的はHFHS 食による左室拡張障害の病態におけるIL-22/ IL-22BPの制御とその役割を明らかにすることである。本研究ではマウスモデルでHFHS食によるIL-22/IL-22BPの変動と左室拡張障害進行メカニズムを解明し、ヒトサンプルでその妥当性を検証する。

研究実績の概要

超高齢社会を迎えた我が国では心不全患者の爆発的な増加に直面している。しかし心不全患者の約半数を占める左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF:Heart failure with preserved ejection fraction)に対しては予後改善につながる治療法が確立されていない。申請者はこれまでにSignal transducer and activator of transcription 3(STAT3)活性化サイトカインであるInterleukin-22(IL-22)がHFpEFの重要な病態である左室拡張障害や心肥大を起こすことを見出している。高脂肪高ショ糖食(High fat high sucrose 食:HFHS 食)が左室拡張障害を起こすこと、高脂肪食が腸管炎症を起こすこと、腸管にIL-22産生細胞が存在し腸管修復に重要な働きをしていることから、HFHS食による左室拡張障害の病態におけるIL-22の役割を明らかにすることを目的に、本年度は以下の実験を行った。
まずHFHS食による左室拡張障害におけるIL-22の影響を調べるために、WTマウスおよびIL-22KOマウスにHFHS食を4ヶ月摂取させ心機能を評価した。WTマウスではHFHS群のコントール群であるAIN群と比較してHFHS群でE/e’が有意に増加したことに対し、IL-22KOマウスではHFHS群のE/e’はAIN群と比較して有意な差は見られなかった。次にHFHS食による心肥大および心筋間質の線維化におけるIL-22の影響を評価した。WTマウスおよびIL-22KOマウスの両群でAIN群に比べHFHS群で心臓重量mg/脛骨長mmおよび線維化陽性面積が増加した。
これらの結果から、IL-22はHFHS食による心筋肥大および心筋間質の線維化に影響を与えずに左室拡張障害を起こすと考えられる。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

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