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PET-CTを用いた扁桃体活性の評価による致死性不整脈のリスク評価と予防法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K16132
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

大槻 総  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10869928)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードVT/VF / ICD/CRT-D / PET / ストレス / 扁桃体
研究開始時の研究の概要

心疾患に伴う心室頻拍・心室細動(致死性の不整脈)の発生には交感神経の抑制が有効であるが、交感神経活性に影響を与えるストレスの関与については十分明らかにされていない。
近年、ストレスは安静時の扁桃体活性を通して交感神経活性等を引き起こし、心不全・心筋梗塞等を増加させることが報告され、PET-CTによる扁桃体活性の評価が心不全・心筋梗塞等のリスクを予測できることが明らかとなった。本研究は、心疾患に伴う心室性不整脈の予防治療の確立を目指すため、植込み型除細動器の植込み術を受けた患者様を対象としてPET-CTを撮像し、扁桃体活性の違いがその後の経過に関連するかどうかを解明することを目的としている。

研究実績の概要

心不全患者の死亡原因の約半数は心臓突然死であり、心不全患者にとって心室頻拍・心室細動(VT/VF)は非常に重要な問題である。心不全に伴う交感神経活性の亢進は不整脈のVT/VFのtriggerとなりやすいことが知られており、β遮断薬や静注麻酔薬は交感神経活性を抑制することを通してVT/VFの発症予防に寄与している。心室性不整脈の発症において交感神経活性を抑制することは主要な戦略の一つであるが、交感神経に上流から影響を与えるストレスの管理による治療効果は解明されていない。ストレスと心血管イベントリスクを結びつけるメカニズムとして扁桃体が関与している可能性が近年指摘されている。本研究では器質的心疾患がありVT/VFを発症した既往のあるICD/CRT-D植込み患者を対象とし、PET-CTによる扁桃体活性の定量評価がVT/VF発症リスクの評価の予測因子となり得るか解明することを目的とする。
初年度にあたる令和4年度は、研究代表者の所属機関である新潟大学医歯学総合病院の倫理審査委員会への審査申請を実施した。また、新潟大学の脳研究所と共同研究体制の構築を図り、PET-CTの撮像とその評価方法の確認を行った。2023.1月に研究体制の構築が終了し順次対象患者のPET検査を行い、扁桃体活性の評価をしつつその後の不整脈イベント等について経過観察中である。
令和5年度はPET-CT装置の故障により患者のenrollが進まなかった。並行して過去の心サルコイドーシス患者のデータから、上記と同様の解析を行っており、そちらは順調に進行し、当初の仮説と合致している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究体制の構築にやや時間を要したことと、PET装置の不具合から対象患者の撮像ができない状況となっておりやや遅れている。並行して当科ですでに撮像していた心サルコイドーシスの患者を対象として画像解析を行っており、そちらは順調に扁桃体活性の解析が進んでおり、当初の仮説と合致している。

今後の研究の推進方策

装置の復旧が済み次第、順次対象患者の検査を続ける。並行して、すでに撮像されている当科の患者のデータを解析していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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