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完全房室ブロックモデルのイヌにおける左脚エリアペーシングに関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K16151
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関日本大学

研究代表者

古川 力丈  日本大学, 医学部, 助教 (90934547)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード左脚エリアペーシング / 心臓再同期療法 / 心筋線維化 / ペースメーカ
研究開始時の研究の概要

近年、右心室心尖部からのペーシングよりも、より生理的な刺激電導に近い左脚領域を刺激する左脚領域ペーシングが注目されている。一方、左脚ブロックを伴う低心機能患者に対する非薬物療法として心臓再同期療法(CRT)があるが、手技が複雑で高価であるといったデメリットがある。左脚ブロック患者に対する左脚領域ペーシングとCRTの有効性を比較し、左脚領域ペーシングの有用性を示すことができれば、安価に行うことができる治療となり、有用な手段となりうる。本研究では、左脚ブロックのある心臓で左脚領域ペーシングの刺激がどのように左心室を伝搬し、心機能に影響するのかを観察することで、その有用性を示すことを目的とする。

研究実績の概要

2歳から6歳のビーグル犬10頭を心臓再同期療法(CRT)を行う群、左脚領域ペーシングを行う群(LBBaP)の2群に分け8週間の経過観察ののち、組織の評価を行うため、実験を継続している。
LBBaP群は、まず実験施行前に採血で心不全マーカー、線溶系マーカー、血小板活性化マーカー、内皮細胞障害マーカー、炎症マーカーを測定した。心臓超音波検査を施行した後、全身麻酔下に右外頸静脈よりペーシングリードを挿入し、右室中隔の左脚領域に留置固定した。リードをペースメーカ本体と接続し、心拍数100回/分にてペーシングを開始した。左外頸静脈よりsheathを挿入し、アブレーションカテーテルを右心房内に挿入、房室結節へのアブレーションを行い、房室ブロックを作製した。ペースメーカー本体は頸部皮下にポケットを作製、留置した。8週間の経過観察ののち、電気生理学的検査を行った。まず、右心カテーテルによる血行動態評価を行った後、右外頸静脈より8 極の電極カテーテルを挿入、右鼠径静脈よりsheathを挿入、brockenbrough 法により左房へアプローチし、8 極の電極カテーテルを左心房を経由し左心室に挿入した。三次元マッピングシステムを使用し、左心室の三次元画像を作成した。左心室各部位の電位波高、全心室興奮時間、および心室興奮伝播様式を記録した。実験前に行った採血と同様の項目の採血を行い、心臓超音波検査を施行後、深麻酔下にて脱血し安楽死とした。心臓を摘出し組織学的検討を行った。
現在のところLBBaP群の3頭、CRT群2頭の実験が完了しており、残りの5頭に対する実験も進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在までのところ、LBBaP群の3頭、CRT群2頭の実験が完了している。現在は使用する透視装置の故障で実験を中断しているが、装置の修理が終わったため、早期に再開する予定である。
順調に実験を行っていけば令和6年12月ごろにすべての実験が終了する見込みである。
組織評価に関して、免疫染色に用いる試薬を今後購入するため、繰越金が発生している。

今後の研究の推進方策

同時に管理できるイヌはLBBaP群1頭、CRT群1頭であるが、順調に進捗すれば令和6年12月ごろに実験終了する予定である。
組織の評価に関しては肉眼的な線維化の評価に加えて、免疫染色を行い、詳細な評価を行っていく。
研究結果がそろい次第、学会報告や英語論文での報告を行っていく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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