研究課題/領域番号 |
22K16155
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
利根川 玲奈 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 客員研究員 (00933607)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 大規模データ / ナショナルデータ / 不整脈診療 / JROAD-DPC / Quality Indicator / 大規模データベース |
研究開始時の研究の概要 |
近年、「医療の質」を測定するための標準的な基準(Quality Indicator,以下QIと略す)が各診療分野にて設定されており、エビデンスと診療実態の解離を可視化し医療の質を均てん化・向上する試みが実施されている。しかし、急速に発展を遂げた不整脈診療領域においては良質なエビデンスが不足しており、QIは未確立である。 本研究では、日米英の最新の大規模データベースの比較解析を通して我が国の不整脈診療の実態を明らかにし、本邦の患者特性に即したQI開発の基盤となるデータを提供する。
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研究実績の概要 |
本邦の大規模ナショナルデータベースであるJROAD-DPCを用いて不整脈診療の実態を明らかにする研究をまとめた論文を計3本2022年度に出版した. 皮下植え込み型除細動器の使用実態に関する報告(Tonegawa-Kuji R et.al., Heart Rhythm 2022), 植え込み型心電計の使用実態に関する報告(Tonegawa-Kuji R et.al., CJC Open 2022), また、心房細動アブレーションにおいて、低体重(BMI<18.5)が、重大な合併症の一つである心タンポナーデ発祥リスクであることを英文査読付雑誌に発表した(Tonegawa-Kuji R et.al., JACC CEP 2022). また、米国のナショナルデータベースであるNationwide Readmissions Database (NRD)の特徴を掴むために、まずはこのデータベース単独の解析を行った。リードレスペースメーカは2016年に発売された比較的新しいデバイスであり、その周術期合併症、院内死亡率、30日再入院率の経年変化を解析し、それらが高率であるが低下傾向であることを報告した(Tonegawa-Kuji R et.al., Canad J Cardiol. 2022). 上記の活動を介して、個々のデータベースの特性を理解した後に、二つのデータベースを用いて比較研究を行った。心臓植え込みデバイス5種(従来型ペースメーカ、リードレスペースメーカ、植え込み型除細動器、両心室ペースメーカ、除細動機能付き両心室ペースメーカ)の周術期合併症発生率、院内死亡率、30日以内再入院率を比較した(Tonegawa-Kuji R et.al., BMJ Open 2023). 本邦の周術期成績は米国と比較し概ね良好であったが、入院期間の長さが際立っていた。 あと1本の論文のデータを準備中であり、2024年度中に発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022から2023年度までで、4本の査読付き英語論文を発表済みである。 また追加で1本の論文を準備しており、2024年度中に発表予定である。 発表したデータは、皮下植え込み型除細動器や植え込み型心電計、リードレスペースメーカーなどの最新の治療法に関するものである。また、植え込み型心電計の日米での治療方法や成績の特徴を報告した論文も発表しており、これらは本邦の現状を客観的に評価する報告として価値が高い。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度も、引き続き、本邦における不整脈診療の質指標の開発の基礎となるような報告を継続していく。具体的には、JROAD-DPCデータベースより、アブレーションおよび左心耳閉鎖術を行った症例を抽出し、解析済みであるため、論文作成を行う。
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