研究課題/領域番号 |
22K16156
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
高木 健督 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70931567)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | ELCA / ACS / 粥腫蒸散効果 / 急性冠症候群 / エキシマレーザー / 生体内脂質プラークイメージング装置NIRS / 脂質プラーク |
研究開始時の研究の概要 |
急性冠症候群は、脂質成分を豊富に含有する粥腫破綻により発症し、ステント留置等による血行再建術を要する。留置ステント直下に残存するプラーク内脂質成分はステント内再狭窄・閉塞などの原因となりうることから、その修飾が重要であると考えられる。エキシマレーザー(ELCA)は、血栓を蒸散させ、その深達度や強い蒸散力により脆弱な脂質成分の減少において有効である可能性がある。本研究は、ELCAによる脂質プラークの修飾効果ならびに慢性期予後に及ぼす効果の解明を目的としている。 研究1: ELCAによるプラーク内脂質成分の修飾効果の解明研究 研究2: ELCAによる急性期冠動脈イベント及び再発予防効果の検証研究
|
研究実績の概要 |
ELCAによる粥腫蒸散効果の可能性をさぐるために、研究1を継続し、2025年度中にELCA100症例、非ELCA200症例の登録完了を目標とし、NIRS/IVUSデータの解析及びデータベースの完成を目指している。しかしなながら、2024年5月現在、非ELCA群においては十分な患者数が集まっているものの、ELCA対称群が10症例弱の登録にとどまっている。エキシマレーザーの治療反応は、合併症なく良好であり、NIRSでも不安定プラークの安定化が確認できているが、エキシマレーザー治療による冠動脈イベント再発予防効果の検証を行うためには、ELCA症例が少なくとも50症例は必要であり、ACS患者へのELCA使用を検討し、リクルートを進めていく必要がある。 進捗のおくれには、COVID19、ELCA使用の不慣れ、長期間のNIRASーIVUSの供給停止があり、2024年度5月には、COVID19も落ち着き、NIRASーIVUS供給も安定したため、今後積極的な患者登録を続けていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
患者リクルートの遅れにより、症例が十分に集まっていないため。 その理由は下記の3点が挙げられます。
1.COVID19での同意文書取得が困難であったこと 2.NIRS-IVUS供給が止まったこと 3.適応となる患者が少なかったため
|
今後の研究の推進方策 |
院内症例のスクリーニングを積極的に行い、ELCA術者を増やすようにします。また、不安定狭心症で状態が不安定であっても、積極的にELCA使用を検討するが、合併症リスクもあるため慎重に適応判断を行う必要があります。研究期間の延長が必要であり、今の進捗を考えると2-3年延長を行い、ELCA群で解析可能な数を登録することを目標としています。
|