研究課題/領域番号 |
22K16172
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
神保 直江 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (00773772)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 混合型小細胞癌 / 小細胞癌 / 可塑性 / YAP1 / 混合型肺小細胞癌 / 肺小細胞癌 / NGS |
研究開始時の研究の概要 |
肺の混合型小細胞肺癌は、小細胞癌と非小細胞癌が混在する肺小細胞癌の亜型で、純系小細胞癌より予後不良とされるが、正確な臨床的特徴、発生機序や診断意義は不明である。本研究では、混合型小細胞癌を小細胞癌・非小細胞癌に分離し、それぞれの遺伝子変異、遺伝子発現を比較する。また、混合型小細胞癌と純系小細胞癌を比較し、混合型小細胞癌の遺伝子学的特徴、臨床的特徴を探究し、混合型小細胞癌の診断意義を明確にする。この結果から、混合型小細胞癌の適切な治療方法を模索し、延いては小細胞癌全体の治療方針にまで発展させられる可能性につき検討する。更に、小細胞癌がどういった機序で不均一性・多様性を獲得するのかにも迫る。
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研究実績の概要 |
術前治療歴のない95例の肺小細胞癌を対象に研究を始めている。免疫染色を含めて、詳細に組織学的レビューを行ったところ、32例(34%)が混合型小細胞癌であると判断された。混合型小細胞癌の第2成分としては、大細胞神経内分泌癌(LCNEC)や扁平上皮癌、腺癌といった定型的な非小細胞癌の他、腺癌と扁平上皮癌との分離が困難な腺扁平上皮癌や横紋筋肉腫などが踏まれ、組織型の多様性がみられた。 免疫染色もすすめており、主要な結果としては、高頻度でp53の異常発現と Rb1の欠失を認めたが、混合型小細胞癌ではcomponentごとでp53の異常発現パターンが一致していた。Rb1については、小細胞癌のみで欠失している症例が25%であり、Rb1についてはcomponentごとの発現差が見られる結果となった。 更に、混合型小細胞癌についてはcomponentごとにDNAを抽出し、NGS解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね予定どおりに研究がすすめられている。
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今後の研究の推進方策 |
混合型小細胞癌についてはcomponentごとにDNAを抽出し、NGS解析をすすめていくとともに、予後の解析も行っていく。
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