研究課題/領域番号 |
22K16177
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
持丸 貴生 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (60594570)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 肥満喘息 / 酸化LDL / 好酸球 / 難治性肥満喘息 |
研究開始時の研究の概要 |
喘息は慢性気道炎症によるアレルギー疾患であり、肥満は喘息の難治化因子として知られている。肥満では高頻度に低比重リポ蛋白(LDL)が高値となる脂質異常症が併存するが、LDLのアレルギー疾患、特に喘息における病的意義は解明されていない。本研究課題では酸化LDLとLOX-1がどのように喘息において影響しているかを検討することで、難治性喘息である肥満喘息の病態解明を目指す。
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研究成果の概要 |
肥満は喘息の難治化因子であり、治療薬の吸入ステロイド薬の治療抵抗性の原因となる。肥満では高頻度に低比重リポ蛋白(LDL)が高値となる脂質異常症が併存するが、LDLのアレルギー疾患、特に喘息における病的意義は解明されていない。本研究では、酸化LDLのヒト好酸球に対する直接作用を検討し、酸化LDLは好酸球の接着応答を促進し、活性化とともに生存を延長させることを示した。続いてIL-33とTNF-alphaの刺激によって、ヒト好酸球の酸化LDLの受容体であるLOX-1の発現が増加することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
喘息は慢性気道炎症によるアレルギー疾患であり、肥満は喘息の難治化因子として知られている。本研究では、肥満に高度に合併する脂質異常症に注目し、酸化LDLによる好酸球への影響を検討した。本研究成果により、難治性である肥満喘息への新たな治療戦略への一助となることが期待される。
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