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気管支基底細胞を標的とした特発性肺線維症の病態解明と治療薬開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K16188
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

表 紀仁  名古屋大学, 医学系研究科, 客員研究者 (60901048)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード特発性肺線維症 / TINCR / 長鎖non-coding RNA / 気管支上皮細胞 / 肺線維症 / precision cut lung slice
研究開始時の研究の概要

特発性肺線維症(IPF)の肺組織において異常な気管支基底細胞のクラスターが見つかっており、これらは細胞老化し基質を過剰産生することで発病に関与することが報告されている。申請者は、IPF肺組織において発現の低い長鎖non-coding RNAであるTINCRが気管支基底細胞に特異的に発現し、その異常な分化や基質過剰産生に関与することを示してきた。
本研究ではKrt5プロモータを用いたTgマウスや肺線維症マウスモデルを用いて、肺再生過程における気管支基底細胞の役割を検証する。またヒト肺検体のprecision lung cut slice を用いて、TINCR外的導入による線維化抑制効果を検討する。

研究実績の概要

特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)の肺組織において異常な気管支基底細胞のクラスターが発病に関与することが報告されている。申請者は、長鎖non-coding RNAであるTINCR(terminal differentiation induced noncoding RNA) がIPF肺組織において発現が低下していることを示してきた。またTINCRが気管支基底細胞に特異的に発現し、in vitroモデルにおいてTINCR をknockdownすると気管支基底細胞が異常に分化し基質を過剰産生することを示してきた。 本研究の目的は、肺組織修復や線維化過程における気管支基底細胞の役割について調べ、長鎖non-coding RNA TINCRの外的導入による線維化抑制効果を調べることである。方法としてKrt5プロモータを用いたトランスジェニックマウスや肺線維症マウスモデルを用いて、肺再生過程における気管支基底細胞の役割を検証する。またヒト肺検体のprecision lung cut slice (PCLS)を用いることによって、TINCR遺伝子を外的に導入することで線維化抑制効果を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の診療により、研究全体としては進捗が遅れている。現在までにヒト肺検体のPCLSの作成を試みてきた。肺がんの手術を行う患者様より同意書を取得し、摘出した肺から正常部分の肺組織を採取し、PCLSを作成した。一部は保存液と共に凍結保存をおこなった。また同様に肺線維症を合併した肺がん患者の肺検体の、肺がん以外の組織を使用してPCLSを作成、一部は保存液と共に凍結保存をおこなった。また肺組織のPCLSにTGFbを加えることで、コラーゲンなどの基質産生が増加することを確認し、実験の基盤が整ったことを確認した。

今後の研究の推進方策

今後はPCLSの培養液中にTGFbを加え、コラーゲンやフィブロネクチンなどの基質産生増加や筋線維芽細胞細胞への分化を誘導、TINCRを外的に遺伝子導入を行い、線維化抑制効果が得られるかどうか検証する。またin vivoの実験として、Krt5プロモータを用いたトランスジェニックマウスや肺線維症マウスモデルを用いて、肺再生過程における気管支基底細胞の役割を検証する予定である。。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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