研究課題/領域番号 |
22K16221
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
佐々木 健介 広島大学, 病院(医), 助教 (40770326)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | マクロファージ / epigenetics / 免疫記憶 / SET7/9 / 腎線維化 / SET7/9 / trained immunity |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、MΦにおけるヒストンメチル化酵素SET7/9の腎線維化への関与を明らかにし、MΦのSET7/9阻害がMΦの表現型や機能、他の細胞集団に与える影響を明確にする。 さらに、SET7/9のもつTrained iMφunityと言われる免疫記憶を行うプロセスが腎線維化に与える影響を明らかにするとともに、そのメカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、マクロファージ(Mφ)におけるヒストンメチル化酵素SET7/9の腎線維化への関与とSET7/9のもつ免疫記憶が腎線維化に与える影響を明らかにする。 腎線維化モデルではSET7/9の発現は時間の経過と共に尿細管細胞から間質細胞へと移動しており、それは免疫細胞であるMφマーカーと一致していた。さらに、新しい技術を用いて作製したSET7/9ノックアウトマウスでは腎線維化が抑制されていたため、今後は腎組織から腎Mφや骨髄細胞を抽出し極性や性質変化を評価する。さらにMφ特異的SET7/9-KOを使用し、SET7/9のもつ免疫記憶が腎線維化に与える影響を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、マクロファージ(Mφ)の環境や刺激による変化には、エピジェネティックな遺伝子制御が関与することが報告されており、本研究は、エピジェネティックなヒストンメチル化酵素SET7/9のもつ“免疫記憶”への変化が腎線維化にどのような影響を与えるのかを明らかにする。免疫細胞をターゲットとした治療法は免疫チェックポイント阻害薬やCAR-T細胞療法、CAR-M細胞療法など近年注目されてきており、本研究によりMφを用いた治療法が腎不全の分野でも臨床応用につながれば、新たな腎疾患治療薬となりうる。
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