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iPS細胞から誘導した腹膜中皮細胞移植治療の有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K16227
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

加藤 憲  昭和大学, 医学部, 講師 (20644305)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードiPS細胞 / 腹膜中皮細胞 / 腹膜透析 / 被嚢性腹膜硬化症
研究開始時の研究の概要

腹膜透析は血液透析を代替する治療法であるが、長期間の腹膜透析は致死的な合併症である被嚢性腹膜硬化症(EPS)を発症する可能性があるため中断せざるを得ない現状がある。iPS(induced pluripotent stem)細胞から腹膜中皮細胞を分化誘導する方法は、これまで存在しなかった。今回申請者らはヒトiPS細胞から生理的な透過性バリアをもち、さらに組織障害を修復する可能性がある腹膜中皮細胞を誘導した。本研究はiPS細胞から誘導した腹膜中皮細胞を腹腔内に投与することで腹膜の障害部位を修復する新規治療法の開発のため、まずは動物実験によってその効果、安全性を評価する。

研究成果の概要

腹膜中皮細胞(PMC)の発生の系譜に沿って、まず側板中胚葉(LPM)ステージまで分化させてからPMCへ誘導したところ、誘導したPMC(iPMCs)はPMCマーカーの蛋白質であるCK-18、MSLN、WT1が発現していた。さらにiPMCsを継代すると、低分子には透過性を示すが、高分子には低透過性しか示さない均一な成熟細胞集団が形成され、細胞形態も初代培養PMCと類似していた。また物質の半透過性も有しており、腹膜透析における腹膜機能低下も改善し得ることが期待できる結果であった。メチルグリオキサールを用いることによって腹膜機能低下モデルマウスに対するiPMCs投与の有用性の検討が今後の課題である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今まで生理学的機能を有したPMCを誘導した報告がなく、細胞移植による効果が期待できる。さらにPMCの物質透過における分子細胞学的機序や障害因子もあまり分かっていないが、今回申請者はヒトiPS細胞からPMCを誘導することで、その評価を可能とした。iPS細胞からPMCを誘導した報告自体が未だないが、予備実験において誘導法は確立している。さらにその手法を応用して細胞移植を行うことや、PMCの分子細胞学的機序を検討することを目的としており非常に新規性が高い。腹膜透析患者における再生医療や、疾患モデル、腹膜透析液を改良するツールとして今後の治療に対し大きく貢献すると考える。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ヒトiPS細胞から生物学的機能を有する腹膜中皮細胞の誘導2023

    • 著者名/発表者名
      加藤 憲, 緒方 浩顕, 本田 浩一, 人見 浩史
    • 学会等名
      日本腎臓学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 腹膜中皮細胞再生医療の展望2023

    • 著者名/発表者名
      加藤 憲, 本田 浩一, 人見 浩史
    • 学会等名
      日本透析医学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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