研究課題
若手研究
浸透圧性脱髄症候群は、低ナトリウム血症治療時の合併症で、血清ナトリウム濃度が急速に上昇することによって発症し、意識障害、四肢麻痺、偽性球麻痺、呼吸障害等の一部は不可逆的な症状を呈し、しばしば致死的になる重篤な疾患である。申請者のグループではその予防法について研究を続けてきたが、完全に発症を防止することはできず、一旦発症した場合にはその治療法は存在しない。本研究では、急激な浸透圧変化時のアストロサイトの水チャネルを介した水の移動に着目し、浸透圧性脱髄症候群の発症メカニズムの解明とその予防法の開発を目的としている。