研究課題/領域番号 |
22K16237
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部) (2023) 金沢大学 (2022) |
研究代表者 |
宮川 太郎 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (20738207)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 急性腎障害 / D-アミノ酸 / COVID-19 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、COVID-19に伴うAKIの病態を解明し、その進展を抑制することである。申請者らは、腎障害により腸内細菌叢が変化する腸腎連関および腸内細菌がD-アミノ酸を産生し、血液を介して腎臓を保護する仕組みを解明した。この点からCOVID-19に伴うAKIの発症・進展機序にD-アミノ酸が関与すると仮説を立てた。金沢大学附属病院へ入院したCOVID-19患者の保存血清・尿検体を用いて、AKI合併の有無に分けてD-アミノ酸の動態や機能・遺伝子解析を検討する。この研究によりCOVID-19に伴うAKIの発症・進展機序が明らかとなり、バイオマーカー候補など新たな知見を得ることが可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う急性腎障害(Acute Kidney Injury、以下AKI)の病態を解明すること、およびその進展を抑制することである。当初はアルファ株・ベータ株・デルタ株を原因としたCOVID-19患者が対象であった。しかし、COVID-19の流行により変異株がオミクロン株へ推移した。前者は変異株の検出数が大幅に減少したことから、主たる変異株がオミクロン株であるCOVID-19患者を対象とした。研究に同意を得て、血液や尿などのサンプル採取が可能であったCOVID-19患者において、臨床的特徴のデータ収集を行ったほか、キラルアミノ酸の測定を完遂した。現在、これらのデータについて解析を行い、今後の方針を立てる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究課題を申請した当初は、COVID-19の変異株の主体がアルファ株・ベータ株・デルタ株であったが、COVID-19の流行により変異株がオミクロン株へ推移した。そのため研究対象を再検討することとなり、全体に遅れが生じている。しかしながら、その後は研究対象のデータ収集は順調にすすみ、解析も開始している。引き続き、経験豊富な研究協力者と密接に連絡、相談しながら研究を進める方針である。
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今後の研究の推進方策 |
AKI合併の有無により臨床的特徴を解析し、得られた保存血清および尿検体を用いてD-アミノ酸、ことにD-セリンを含めたキラルアミノ酸のメタボロミクスを行う。さらに、AKI合併の有無によってキラルアミノ酸代謝マップをそれぞれ作成する方針である。
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