研究課題/領域番号 |
22K16251
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
足立 浩樹 金沢医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10350761)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 小胞体ストレスマーカー / サルコパニア / 慢性腎臓病 / 腎移植 / サルコペニア / 小胞体ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
加齢性筋肉減少症(サルコペニア)はADLの低下をきたし,要介護状態につながる原因として腎不全症例においても近年大きく注目されている。しかし,サルコペニア進行の機序において詳細はまだ明らかではない。我々はこれまでに,血清アディポネクチン濃度の変化が筋肉の量および質に影響を与える可能性があることを報告してきた。一方,小胞体ストレスと筋委縮との関連について,近年注目すべき知見が重ねられている。そこで,本研究では慢性腎臓病症例の骨格筋に対するアディポネクチンおよび小胞体ストレスの関与について検討しする。このことによりサルコペニアおよび腎機能の改善だけではなく健康寿命の改善が期待できると考える。
|
研究実績の概要 |
腎移植後1年目のeGFRは長期移植腎生着の予測因子として確立している。 しかしながら、予測精度をさらに向上させることが望まれている。2001年1月から2015年2月までに金沢医科大学病院で腎移植手術を受けたレシピエント51名を後ろ向きに検討した。death-censored graft lossの危険因子を同定し、移植後15年時点におけるgraft survivalを予測するNomogramを作成するためにCox回帰分析を実施した。最終的にNomogramに含まれた予測因子は腎移植後1年時点のeGFRおよび小胞体ストレスマーカーであるserum glucose regulated protein 78の2つであった。 the area under the ROC curveで評価したDiscriminationに関してはeGFR単独でのgraft suvival予測モデル(eGFR model)83.8 [66.7 - 100]に対してNomogram 0.92 [0.82-1.00]と両者に統計的有意差を認めなかったが(p=0.38)、Calibration plotで評価したCalibrationはeGFR modelと比較してNomogramの方が優れていた(Bootstrap法を用いた内部検証コホートにおいても同様の結果であった)。Decision curve analysis(DCA)で評価した臨床的価値は、eGFR modelと比較してNomogramの方がより幅広い診断閾値においてより大きいNet Benefitを認めた。以上から長期graft生存率予測における移植後1年目の血清GRP78の付加価値が示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
能登地震の影響のため、腎移植症例以外の保存期CKD症例および透析症例の集積が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
腎移植症例以外の保存期CKD症例および透析症例の収集に努める。
|