研究課題/領域番号 |
22K16255
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
枝光 智大 東北大学, 医学系研究科, 学術研究員 (80907709)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Nrf2 / アトピー性皮膚炎 / Keap1 / βTrCP / β-TrCP / AhR |
研究開始時の研究の概要 |
皮膚が環境から受けるストレスは、アトピー性皮膚炎の発症や悪化に関わっている。Nrf2は環境化学物質などに由来する酸化ストレスに応答して活性化し、生体の恒常性維持に機能する転写因子である。申請者らは、扁平上皮でNrf2が活性化するマウスを作出し、痒みを伴う皮膚炎を発症することを見出した。本研究では、Nrf2活性化マウスに皮膚炎が発症するメカニズムの解明を目指すとともに、アトピー性皮膚炎に対する新しい治療標的分子としてのNrf2の可能性を探索する。
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研究成果の概要 |
本研究では、皮膚炎を発症するNrf2活性化マウスを用いて、Nrf2と皮膚炎との関係を解析した。Nrf2活性化マウスの表皮を用いた網羅的遺伝子発現解析では、βTrCPによるNrf2分解を遮断したマウスや、Keap1によるNrf2分解を遮断したマウスと比較して、両者による分解経路を遮断したNrf2活性化マウスではNrf2標的遺伝子群を含めて多くの遺伝子発現に変動がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚が環境から受ける様々なストレスは、アトピー性皮膚炎の発症や悪化に関わるが、その機序は不明な点が多い。これまで、Nrf2は解毒代謝や抗酸化に関わる酵素を制御することはよく調べられてきた。環境ストレスに対するセンサーとして機能するNrf2に注目した本研究の成果は、アトピー性皮膚炎の未解明の機序またはNrf2の新しい機能解明にアプローチできる可能性がある。
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