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斑状強皮症型基底細胞癌の高悪性度特性を規定する背景因子解明のための遺伝子発現解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K16286
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関琉球大学

研究代表者

内海 大介  琉球大学, 医学部, 特命講師 (40551958)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード基底細胞癌 / 斑状強皮症型 / 結節型 / トランスクリプトーム解析 / single cell RNA-seq / mutational signature解析 / マトリックスメタロプロテアーゼ
研究開始時の研究の概要

本研究では、琉球大学皮膚科にこれまで蓄積された各病型の基底細胞癌腫瘍組織検体、および今後手術や生検などで得られる検体を用い、それらの遺伝子変異および遺伝子発現プロファイルを網羅的に解析することにより、基底細胞癌におけるモルフェア型の生物学的特性の理解につながる基礎的なデータ取得および解析を主目的とする。

研究成果の概要

基底細胞癌のモルフェア型(斑状強皮症型)、結節型、毛芽腫、コーカソイドの結節型のそれぞれの病型の腫瘍組織を用いたトランスクリプトーム解析から、特にモルフェア型と結節型の間に特徴的な遺伝子ファミリーの発現変動がみられた。いずれも腫瘍関連抗原として報告されている遺伝子群であり、モルフェア型と結節型の表現型や予後の差異を説明する要因と推測される。さらに他の発現変動のみられた遺伝子がコードするタンパクに対する抗体を用い、免疫染色により組織学的にこれらの病型を鑑別するためのマーカーの発見につながると期待される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

基底細胞癌の中でも斑状強皮症型は、他の結節型や表在型と比較し、外科的切除後の再発率や遠隔転移の発生率が高く予後不良である。本研究課題では、斑状強皮症型基底細胞癌の腫瘍浸潤性や転移能などの病態に重要な役割を果たすことが予測されるいくつかの遺伝子を見出した。これらの遺伝子は斑状強皮症型の高悪性度を理解するための糸口となると考えられる。斑状強皮症型の基底細胞癌の正確な鑑別は、患者の予後に大きく関わるため、免疫染色による組織学的な診断に用いるマーカーが求められる。今回の我々の見出した斑状強皮症型基底細胞癌に特異的に発現しているタンパク質がそれらのマーカーの候補となることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 皮膚科学 顧みられない熱帯病 ブルーリ潰瘍.2023

    • 著者名/発表者名
      内海 大介
    • 雑誌名

      医学のあゆみ

      巻: 286 ページ: 169-170

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 偏光フィルター下の光学顕微鏡観察によるネザートン症候群の新規診断手法2022

    • 著者名/発表者名
      高橋 健造, 内海 大介
    • 雑誌名

      日本小児皮膚科学会雑誌

      巻: 41 ページ: 21-27

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ハンセン病既存検体を用いた遺伝子発現解析による各病型の発症機序の解明.2023

    • 著者名/発表者名
      山口さやか, 高橋健造, 内海大介, 深井恭子
    • 学会等名
      先端医学研究支援事業発表会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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