研究課題/領域番号 |
22K16367
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
藤野 哲朗 兵庫医科大学, 医学部, 特任講師 (00867400)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 食物アレルギー / インターロイキン / IL-33 / スプライシング・アイソフォーム / スプライシング / インターロイキン 33 / 自然2型リンパ球 |
研究開始時の研究の概要 |
食物アレルギーは、経口負荷試験以外の感度・特異度の高い診断方法や、標準的な治療法がなく、病態に基づく客観的なバイオマーカーの確立、治療法の確立が求められている。近年、インターロイキン(Interleukin: IL)-33がアレルギー疾患に重要な役割を果たしているとの報告があり、そのスプライシング・アイソフォームの病態への関与が示唆されている。本研究では、IL -33スプライシング・アイソフォームを食物アレルギーの病勢のバイオマーカーとしての利用を確立し、さらに、アイソフォームを制御することで新たな食物アレルギーの治療法を確立することを目的としている。
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研究実績の概要 |
小児の10-20人に1人は食物アレルギーを有しており、日常生活の質の低下のみならず、学校・保育園における食事対応が社会問題になっている。 食物アレルギーの診断には実際に食品を摂取してみるという経口負荷試験以外に、感度・特異度の高い客観的な診断指標や重症度の指標が無く、標準治療も無いことが問題となっている。そのため、実際は不要な除去も含め長期間の除去食が必要となることが指摘されており、病態に基づく客観的なバイオマーカーの確立、治療法の確立が求められている。 近年、免疫に関係するサイトカインの一種であるインターロイキン(Interleukin: IL)-33がアレルギー疾患に重要な役割を果たしているとの報告がある。スプライシング・アイソフォームとは一つの遺伝子から形成される複数のmRNA配列を示すが、気管支喘息において、IL-33のスプライシング・アイソフォームの病態への関与が示唆されている。申請者は、IL -33スプライシング・アイソフォームが食物アレルギーの病勢のバイオマーカーとなり、さらに、アイソフォームを制御することが、新たな治療法になる可能性を着想した。本研究では、IL-33のスプライシング・アイソフォーム発現型を解析し、食物アレルギーの実際の症状との関連を検討することによりバイオマーカーとしての重要性を検証する。 2023年度の実績としては、研究対象者のリクルート、食物アレルギー患者におけるIL-33の血清濃度測定、ターゲットとなるIL-33スプライシング・アイソフォームの検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
食物アレルギーでは腸管粘膜や皮膚でIL-33が産生することが知られているが、血中のIL-33も増加するかの検討が必要であること。気管支喘息においてIL-33のexon3、exon4が欠失したスプライシング・アイソフォームで2型気道炎症との関連がみられたとの報告があるが食物アレルギーに対してもターゲットとするスプライシング・アイソフォームの検討が必要であり確定できていないこと。
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今後の研究の推進方策 |
食物アレルギー患者において血中IL-33濃度の上昇が見られるかを調査し、ターゲットとするスプライシング・アイソフォームの検討を進めていく。
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