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腸管病原細菌の病原因子による細胞接着制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K16371
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

武田 美都里  九州大学, 工学研究院, 学術研究員 (00906208)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード感染症 / 細胞接着 / 抗菌剤 / がん / 細胞増殖
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、赤痢菌の病原因子OspEが、宿主の細胞内タンパク質ILKとどのように結合し、細胞接着を強化するかについての分子機構を明らかにすることである。
本研究において、OspEによるILKを介した感染制御の分子機構が明らかになれば、新しいタイプの抗菌薬の開発、更にはILKが関与する癌およびその他の疾患の治療薬の開発への展開に繋がるものと期待できる。

研究成果の概要

腸管病原細菌は、腸管上皮細胞を基盤として感染を広げる。その際に病原因子OspEを用いて宿主タンパク質ILKを標的として細胞接着を増強、感染を促進する。ILKは細胞接着を制御し、感染症だけでなくがんへの関与も知られている。そこで、ILKとOspEの相互作用やその役割を明らかにすることを目的とした。本研究ではOspE依存的なシグナル伝達経路と細胞機能を評価し、その結果、OspE 依存的に細胞運動を制御する新しい分子を同定できた。さらに、がんにおけるILKの発現について、データベースおよびがん患者の組織について免疫組織化学的手法を用いて検討した結果、特に乳がんについて関与する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ILKはParvin、PINCHと共にIPP (ILK-Parvin-PINCH) 複合体を形成し、細胞接着や細胞運動を制御し、感染だけでなくがん化へ関与することも知られている。これまでに、OspEとILKやIPP複合体との相互作用やシグナル伝達経路への関与、細胞機能メカニズムは未解明であった。本研究においてこれらの役割を明らかとすることで、将来的に感染症だけでなくILKやIPP複合体の関与する疾患などの創薬へとつながることが期待できる。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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