研究課題/領域番号 |
22K16397
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
平田 悠 神戸大学, 医学研究科, 学術研究員 (70846352)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ストレス性筋萎縮 / 脳内炎症 / サルコペニア / KLF15 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性的ストレスや抑うつ状態はサルコペニアの重要な促進要因であるが、これらの要因が筋量減少を促すメカニズムの詳細は明らかでない。本研究では、ストレス環境下における骨格筋での転写因子KLF15の発現増強および筋量減少に脳内炎症が関わることを明らかにする。また、ストレス下での中枢から骨格筋への遠隔的作用の発現機構について、視床下部-下垂体-副腎軸および転写因子C/EBPβ・δ経路の関与を検討する。
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研究成果の概要 |
ストレス環境下での骨格筋における転写因子KLF15の発現増強及び筋萎縮に「脳内炎症」が関わることを明らかとした。また、ストレス性筋萎縮に視床下部-下垂体-副腎軸及び転写因子C/EBPが関与することを証明した。すなわち、ストレス下で生じた脳内炎症が、視床下部-下垂体-副腎軸を介して骨格筋のC/EBP-KLF15経路を活性化し、筋萎縮を促進することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疫学的研究などから、心理ストレスや抑うつとサルコペニアとの関連性は以前から指摘されてきたが、その分子メカニズムについての詳細は不明であった。本研究では、ストレス下で生じた脳内炎症が視床下部-下垂体-副腎軸を介して骨格筋のC/EBP-KLF15経路を活性化し、筋萎縮を促進することを明らかとした。また、ストレス惹起性の脳内炎症が骨格筋という遠隔臓器に与える影響について検討した点で新規性が高く、本研究で得られた知見はサルコペニアやフレイルの発症予防法の開発や治療戦略に資すると考えられる。
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