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アルドステロン産生副腎過形成の成因となる脂肪組織由来miRNAの探索と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K16409
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

中野 雄二郎  金沢大学, 附属病院, 助教 (10883895)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード原発性アルドステロン症 / 肥満 / マイクロRNA
研究開始時の研究の概要

原発性アルドステロン症は高血圧全体の約10%を占め、降圧薬で血圧を改善させていても心血管疾患の発症リスクが高いとされる。その内、特発性アルドステロン症は生涯のアルドステロン拮抗薬の内服が必要である。この特発性アルドステロン症の患者には肥満が多いことが指摘されていたが詳細は十分わかっていない。本研究では脂肪組織がマイクロRNAを分泌することで特発性アルドステロン症を引き起こすという仮説を検証する。

研究実績の概要

原発性アルドステロン症(PA)は高血圧全体の約10%を占め、降圧薬で血圧を改善させていても心血管疾患の発症リスクが高いとされる。その内、特発性アルドステロン症(IHA)は生涯のアルドステロン拮抗薬の内服が必要である。この特発性アルドステロン症の患者には肥満が多いことが指摘されていたが詳細は十分わかっていない。本研究では脂肪組織がマイクロRNAを分泌することで特発性アルドステロン症を引き起こすという仮説を検証している。
患者血清より抽出したエクソソームを副腎皮質細胞株H295Rへ添加したところ、CYP11B2発現および培養上清中のアルドステロンの上昇をみとめ、エクソソーム内容物が副腎皮質細胞を刺激している可能性が示唆された。そこで、肥満かつIHA症例の血中エクソソーム内マイクロRNAを非肥満のIHA症例または肥満の非PA症例との比較でwhole-miRNA sequenceを行ったところ、複数の候補マイクロRNAが得られた。次に、これら候補マイクロRNAのmimicを個別に副腎皮質細胞株H295Rにtransfectionしたところ、一部のマイクロRNAはCYP11B2発現および培養上清中アルドステロン濃度を上昇させることが分かった。一方、肥満患者血液由来のエクソソームをH295Rに添加した際に細胞内マイクロRNA発現量が上昇することが分かった。エクソソーム由来のマイクロRNAが導入された可能性がある。次に、47人の患者血液における血中アルドステロン・レニン比(ARR)と上記で絞り込まれた候補マイクロRNAの発現量を比較したところ、一部のマイクロRNAの発現量がARRと相関した。また、研究開始時期より肥満症外科手術を実施した患者の脂肪組織をサンプリングしておりこれまで7例の脂肪組織に加えて術前および1年後の血液をサンプリングした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

概ね計画通りである。

今後の研究の推進方策

候補マイクロRNAをマウス肝組織・脂肪組織にて過剰発現させ、実際に副腎やアルドステロン分泌に与える影響を評価する。導入にはAAVを用いる。

患者毎の脂肪組織内のマイクロRNAおよびその親遺伝子と血中エクソソーム内マイクロRNA、アルドステロン産生能との関連を評価する。また、通院中のIHA患者から横断的に血液を回収し、体重変化を連続変数として捉えることで、血中miR変化との関連を評価する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 特発性アルドステロン症と肥満症をつなぐ血中マイクロRNAの探索2023

    • 著者名/発表者名
      中野雄二郎、後藤久典、田中健雄、青野大輔、奥村美輝、米谷充弘、竹下有美枝、米田隆、篁俊成
    • 学会等名
      臨床内分泌代謝Update
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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