研究課題/領域番号 |
22K16446
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
冨山 貴央 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80906339)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
|
キーワード | SARS-CoV-2 / 肝移植 / 中和抗体 / COVID-19 / 免疫抑制 / 臓器移植 / ワクチン |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンにより感染者数と重症者数は減少した。免疫抑制患者においてはワクチンの効果減弱する。我々は高いリスクを有する臓器移植患者・免疫抑制剤使用患者に対するワクチンの効果を適切に評価するため、本研究を創案した。変異を有しやすい本ウイルスにおける中和抗体の評価は抗体価測定のみでは不十分であり種々の変異ウイルスに対する中和抗体の作用を確認する質的評価が必要で実際の様々な変異株を含む新型コロナウイルスを用いて抗体の質を評価することに成功した。本研究の目的は臓器移植患者における新型コロナウイルスワクチンの効果を正確に評価し、適切なワクチン投与期間を検討することである。
|
研究成果の概要 |
SARS-CoV-2は2019年より世界中で猛威を奮い、特に免疫抑制状態にある臓器移植後患者では重症化することが知られており臓器移植患者での感染・重症化予防は喫急の問題であった。SARS-CoV-2に対してはmRNAワクチンが開発され、これまで感染や重症化予防に寄与する報告が多くされているが、免疫抑制剤を使用している臓器移植患者に対する効果は不明瞭であった。本研究では肝移植患者におけるmRNAワクチンの効果を武漢株、β株、Omicron株を用いた中和抗体アッセイにより疾患を有しない方との比較検討を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疾患を有しない健康な方と肝移植後のレシピエントでSARS-CoV-2に対するmRNAワクチン2回接種後の抗体量と質を比較した。肝移植レシピエントでは健康な方と比較して抗体量と質は著しく低下していた。しかし3回目の接種後には肝移植後のレシピエントの方の抗体量と質は上昇し健康な方と比較し遜色のない結果が得られた。本研究により臓器移植後の患者でもワクチン接種を反復することで健康な方と同等の感染予防効果が得られる可能性が示唆された。
|