研究課題/領域番号 |
22K16454
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
増田 隆洋 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (40649092)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 新型コロナウィルス / SARS-CoV-2 / 誤嚥性肺炎 / ACE2受容体 / COVID-19 / 慢性誤嚥性肺炎 / GERD / ラット |
研究開始時の研究の概要 |
SARS-CoV-2はACE2受容体を介して体内に侵入する。高齢者にみられる不顕性誤嚥は、慢性刺激で肺細胞膜上のACE2発現を増加させることでCOVID-19重症化リスクになると疑われている。申請者はラットの慢性胃食道逆流症(GERD)モデルを長期間生存させると高率に慢性誤嚥をきたすことを発見した。本研究では、慢性誤嚥性肺炎は肺組織中のACE2発現を増加させCOVID-19重症化のリスク因子となり得るか?について、慢性誤嚥性肺炎モデルの検体を用いてACE2の発現を免疫染色により確認し、マイクロアレイ解析によりACE2の遺伝子発現変化を評価することで明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、慢性誤嚥性肺炎は肺組織中のACE2発現を増加させCOVID-19重症化のリスク因子となり得るか?をテーマとしている。申請者は、本研究でまずラットを用いた誤嚥性肺炎モデルの作成を行った。消化管が成熟していると考えられる8週齢Wistar系雄性ラットを対象とし、上腹部を約1.5 cm開腹し、前胃と腺胃の境界(limiting ridge)を2-0絹糸で結紮後、幅2 mmの18 Frネラトンカテーテル片を用いて幽門輪を被覆した。これにより、胃容積の縮小と胃排出障害を形成し、胃内容物の食道への逆流を誘発した。術後2週間でラットの肺検体を病理学的に評価したところ、肺炎像は軽微であった。術後3週間での病理学的評価で肺野および気管支周囲に炎症細胞浸潤、肉芽形成および杯細胞の過形成がみられ、慢性誤嚥性肺炎の所見を得られた。しかしながら、免疫染色ではACE2発現は減少しており、慢性不顕性誤嚥性肺炎がSARS-COV-2の感染リスクとなり得るとの仮説を証明するには至らなかった。誤嚥誘発期間が短く、慢性モデルとしては不十分であった可能性があるため、現在、術後8週間での検体を用いた再検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
慢性誤嚥性肺炎モデルの作成に成功し、ACE2発現の検討を行った。しかしながら、免疫組織学的にはACE2の過剰発現はみられず、仮説を証明するには至らなかった。現在、術後8週間での検体を用いた再検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
誤嚥誘発期間を3週間から8週間へ延長し、再検討を行うこととした。
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