研究課題/領域番号 |
22K16465
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
良元 俊昭 徳島大学, 病院, 特任助教 (20758198)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 青色LED光 / 大腸癌 / 光受容体 / オプシン / Opn3 / 腫瘍微小環境 / CAF / TAM / 青色LED / 薬剤耐性 / 光治療 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに青色LED光は特定の腫瘍細胞に対して抗腫瘍効果を持つことが報告され、我々は徳島大学工学部との連携によりLED照射装置を作成し、大腸癌細胞株に対する青色LED光照射による抗腫瘍効果について報告してきた。一方で抗癌剤治療における問題として薬剤耐性の獲得が挙げられ、その克服は癌治療における非常に重要な課題である。本研究では、LED光を用いた薬剤耐性大腸癌細胞のStemness解除の可能性に着目し、LED光の腫瘍に対する作用機序解明をさらに追求するとともに、薬剤耐性癌細胞に対するLED光の効果について検討を行い、青色LEDの臨床応用を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、青色LED光照射が大腸癌の腫瘍微小環境に及ぼす影響をin vitroおよびin vivoで評価した。HCT116細胞の条件培地を用いて腫瘍関連線維芽細胞(CAF)・腫瘍関連マクロファージ(TAM)を作成し青色LED光照射の効果を調査した。結果として、照射によりCAFのIL-6発現やTAMのCD163, CD206発現及びVEGF分泌が低下し、CAF・TAMによるHCT116細胞の遊走能促進作用が抑制された。また、in vivo実験のLED照射群では腫瘍サイズの減少が見られ、青色LED光照射は腫瘍と腫瘍微小環境を制御することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸・直腸癌の罹患者は増加の一途をたどっているが、下部直腸癌の外科的治療では肛門温存・肛門機能温存が不可能な場合が多々あり、また化学放射線療法も種々の副作用や薬剤耐性が問題となる。我々はこれまでに、青色LED光は大腸癌に対して光受容体Opn3を介して細胞増殖抑制効果を示すことを報告してきた。さらに本研究では腫瘍細胞のみならずCAF・TAMからなる腫瘍微小環境への青色LED光の効果を明らかにした。本研究の成果は大腸・直腸癌に対する新たな低侵襲治療法の臨床応用への大きな一歩となると考えられる。
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