研究課題/領域番号 |
22K16468
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
後藤 航 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20824668)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 乳癌 / 腫瘍免疫微小環境 / 脂質代謝 / ホルモン受容体陽性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は閉経後ホルモン受容体陽性乳癌の術後内分泌療法として、脂肪組織からのアロマターゼ発現の抑制が標準療法であることに着目し、脂質代謝の改善が腫瘍免疫微小環境の変化を介して ホルモン受容体陽性乳癌の内分泌療法耐性獲得を阻害するのか、という学術的問いを検討するものである。方法として、乳腺手術摘出標本やSCIDマウスによるXenograftを用いて脂質代謝の違いによる腫瘍免疫微小環境の変化を検証、内分泌療法耐性ホルモン受容体陽性乳癌細胞株を用いて脂質代謝のコントロールが内分泌療法耐性乳癌にどのような影響を与えるかを検討する。
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研究実績の概要 |
現在、原発巣切除術(乳房温存手術または乳房全摘術)を施行したホルモン受容体陽性乳癌症例を対象に、脂質コントロール良好群と不良群に分類し、それぞれの原発巣手術標本を用いて免疫染色法を行うことで、腫瘍免疫微小環境関連蛋白の発現レベルを検証中である。 その結果、良好なCD8/FOXP3比は良好な脂質コントロールと関連していることが示され、脂質と免疫微小環境の関連が示唆された。 上記研究結果は2024年4月5日-4月10日に開催されたAACR2024で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床検体を用いて脂質と免疫微小環境の関連については検証できたが、脂質コントロールが内分泌療法耐性乳癌に対して有効かの検証にまでは至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中に研究方法Step2であるマウスモデルでの脂質異常状態と免疫微小環境との関連について検証を進めていく予定である。
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