研究課題/領域番号 |
22K16473
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
尾辻 和尊 公益財団法人がん研究会, NEXT-Gankenプログラム がん細胞多様性解明プロジェクト, クリニカルリサーチフェロー (00827313)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 乳癌 / オルガノイド / シングルセル解析 |
研究開始時の研究の概要 |
癌細胞は、腫瘍内や腫瘍近傍の正常乳管上皮細胞に働きかけ、腫瘍増殖を促進させる役割をもたらすことが知られている。正常細胞に対して癌細胞がどのような影響を与えるのかについてはこれまで細胞株を用いたものが多かった。一方この分野に対してシングルセル解析を応用した報告はまだほとんどない。 本研究では、乳癌細胞由来影響を受け、変化を遂げるのかについて観察する。さらに回収したオルガノイドに対してシングルセル解析を行うことで、正常細胞がエピゲノム・トランスクリプトームのレベルでどのように変化しているのかを解明する。
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研究実績の概要 |
乳癌細胞が正常細胞にもたらす変化を解明することを目的とし、以下の2点を行っている。1. 乳癌患者由来の臨床検体を用いてシングルセル解析を行っている。 2022年4月から2024年3月までにシングルセルRNA-seqを34検体で、シングルセルATAC-seqを1検体で行った。現在解析を行っている。 2. 乳癌患者由来の臨床検体からオルガノイドの作製を試みている。2022年4月から2024年3月までに計115検体を採取し、オルガノイド樹立を試み、クライオチューブ800本分以上を凍結保存した。凍結保存した検体のうち、2022年4月から2024年3月までにシングルセルRNA-seqを20検体で、シングルセルATAC-seqを1検体で行った。現在解析を行っている。 また研究の中間報告として、第31回日本乳癌学会学術総会シンポジウム (演題名:腫瘍内不均一性の解明による乳癌治療の展望) および第81回日本癌学会学術総会 (演題名:Single-cell analyses of temporally and spatially multiple samples from a Stage IV breast cancer case) で演題発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
検体採取とオルガノイド培養については概ね予定通り。臨床検体のシングルセル解析についても概ね予定通りに進んでいる。現在収集したデータの解析を順次行い、学会発表・論文化を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
検体採取とオルガノイド培養については概ね予定通り。臨床検体のシングルセル解析についても概ね予定通りに進んでいる。現在主にデータ解析を行っており、乳癌の臨床検体・オルガノイド検体を用いた研究の成果についてまとめている。
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