• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

潰瘍性大腸炎におけるADAMTS13を介した血栓形成機序解明及び新規治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K16486
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

阪田 麻裕  浜松医科大学, 医学部, 助教 (50709201)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードvWF / ADAMTS13 / 多光子励起顕微鏡 / 粘膜血栓 / 潰瘍性大腸炎 / 生体イメージング / 血栓
研究開始時の研究の概要

UCは血栓症発症のリスクが高いことで知られ、慢性炎症に伴い二次的に血栓を生じることが原因であると考えられてきた。しかし近年、UCに特徴的な粘膜・粘膜下の血栓の存在が腸管炎症の増悪因子である可能性が報告され、vWF・ADAMTS13反応系は、血栓形成に関わる候補因子と考えられるが炎症惹起過程への関与は不明である。本研究は、UCモデルマウスの病態早期から粘膜・粘膜下のvWF・ADAMTS13反応系を介した血栓傾向とそれが腸管炎症に与える影響を多光子励起顕微鏡を用いた生体腸管イメージングで明らかにする。初期血栓形成を抑制し病態増悪を回避できる可能性があり、UCの新規治療法創出を目指す。

研究実績の概要

本研究の目的は、vWFとADAMTS13による血栓形成機序に着目し、潰瘍性大腸炎の粘膜・粘膜下血栓形成が腸管炎症増悪に与える影響について研究を行い、炎症増悪期におけるvWF・ADAMTS13反応系の関与を解明することである。
初年度より、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)含有水によるUCモデルを用いて、ADAMTS13遺伝子欠損GFPマウスと野生型GFPマウスで病勢や腸管粘膜血管への血栓形成の有無を多光子励起顕微鏡によるin vivo imagingを用いて比較検討した。ADAMTS13遺伝子欠損GFPマウスでは、vWFマルチマー切断阻害により形成された珠状血小板血栓を有意に多く認め、血栓形成の時相も早まる事が明らかとなった。血栓形成は、腸炎病勢増悪のトリガーとなる可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

UCモデルマウスの作成に成功し、ADAMTS13遺伝子欠損による病勢増悪及び粘膜血栓の存在を確認し、病的意義を示す事ができたため、おおむね順調に進呈していると判断した。

今後の研究の推進方策

粘膜血栓形成にかかわる機序を、バリア破壊や血管内皮障害の程度と比較し、評価する。また、新規治療薬としてのADAMTS13の可能性を追求するため、リコンビナントADAMTS13を投与し、 血小板粘着/凝集抑制効果・腸管粘膜障害改善効果・抗炎症効果の有効性を評価する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 潰瘍性大腸炎における粘膜血栓形成と腸炎増悪の関連性:vWF・ADAMTS13反応系の役割と治療ターゲットへの応用2023

    • 著者名/発表者名
      立田協太、本藏直樹、諸岡七美、阪田麻裕、倉地清隆、竹内裕也、浦野哲盟、鈴木優子
    • 学会等名
      第70回中部日本生理学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi