研究課題/領域番号 |
22K16488
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
関戸 悠紀 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (00781709)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | Crohn病 / CD14 / macrophage / microbiome / creeping fat / クローン病 / マイクロバイオーム |
研究開始時の研究の概要 |
今回我々はCDでは腸管粘膜を介して特定の細菌を貪食したミエロイド細胞が活性を持続させ腸管膜内のリンパ節において持続的にリンパ球を活性化する結果、そのリンパ領域の腸管に非連続性、区域性の炎症が誘導され生ずるとの仮説を立て、その検証を計画した
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研究実績の概要 |
2022年度はマイルストン1)当院で実施するCD手術症例の切除腸管サンプル(炎症部・非炎症部)およびコントロールの大腸癌症例で付随的に得られる正常部切除腸管サンプルから腸管膜およびリンパ節を摘出し、当グループの既報で報告している実験系でそれぞれのミエロイド細胞分画をフローサイトメトリーでソーティングしDNAを抽出するサンプル集積を進めた。 この中で炎症部及び非炎症部の腸管膜内のリンパ節という定義ではなく、炎症部の腸管膜であっても腸管近傍のいわゆる1群リンパ節と辺縁動脈より中枢の2群リンパ節では病態に関わる免疫細胞の分布、割合、同様に内部に存在し病態に関与しうる最近群が異なる可能性を認めることとなった。加えて非炎症部の腸管膜であっても炎症部と近接する腸管膜のリンパ節と遠位の腸管膜のリンパ節では病態に関わる免疫細胞の分布、割合、同様に内部に存在し病態に関与しうる細菌群が異なる可能性を認めることとなった。すなわちこれらを区別せずにサンプル集積を進めると本研究で明らかにしたい免疫細胞と細菌群の違いが明確にならない可能性が生じた そのため比較すべきリンパ節腸管膜における解剖学的空間的局在をさらに検討することとし、免疫組織化学及びフローサイトメトリーを用いた検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度及び2023年度はマイルストン1)当院で実施するCD手術症例の切除腸管サンプル(炎症部・非炎症部)およびコントロールの大腸癌症例で付随的に得られる正常部切除腸管サンプルから腸管膜およびリンパ節を摘出し、当グループの既報で報告している実験系でそれぞれのミエロイド細胞分画をフローサイトメトリーでソーティングしDNAを抽出するサンプル集積を進めた。この中で炎症部及び非炎症部の腸管膜内のリンパ節という定義ではなく、炎症部の腸管膜であっても腸管近傍のいわゆる1群リンパ節と辺縁動脈より中枢の2群リンパ節では病対に関わる免疫細胞の分布、割合、同様に内部に存在し病態に関与しうる細菌群が異なる可能性を認めることとなり、比較すべきリンパ節腸管膜における解剖学的空間的局在をさらに検討する必要が生じたため、免疫組織化学及びフローサイトメトリーを用いた検討を進めることとしたため、サンプル集積を一時停止している。
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今後の研究の推進方策 |
比較すべきリンパ節腸管膜における解剖学的空間的局在をさらに検討した上で本研究が目指す細菌群をより明確に定義し、サンプル集積を進める。2023年度は、マイルストン1)及びマイルストン2)得られたミエロイド細胞分画内に存在する細菌DNAを16S rRNA sequencingを用いて網羅的に解析し、コントロールと比較して有意に増えている細菌群を同定することを進める。
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