研究課題/領域番号 |
22K16505
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
浅野 大輔 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (90910175)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵癌 / 化学療法 / 局所進行 / Conversion手術 / オルガノイド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では切除不能局所進行膵癌 の症例を対象とした多施設共同前向き臨床試験を行い、新規レジメン時代における局所進行 膵癌の治療成績を明らかにするとともに、手術によって長期予後を得ることができる真の局 所進行群を特定するために必要な因子を網羅的遺伝子解析を用いて解析することを目的とす る。また、本研究では前向きに採取した検体からオルガノイドを作成し、解析対象となる細 胞だけを培養・純化し解析に用いることで、従来以上に精度の高い遺伝子解析を行う。
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研究実績の概要 |
当初切除不能膵癌に対する集学的治療およびConversion手術に関する臨床研究と基礎研究を企図したが、Conversion可能な局所進行膵癌症例が見込みより大幅に少なく、Borderline resectable (BR)膵癌まで対象を拡大することとした。膵癌は予後不良な疾患であるが、FOLFIRINOX(combination chemotherapy with fluorouracil, leucovorin, irinotecan, and oxaliplatin)療法やGEM/Nab-PTX(Gemcitabine/Nab-Paclitaxel)療法といった新規化学療法を組み合わせることによりその予後は改善傾向にある。特にBR膵癌では術前化学療法が必須とされる。しかし、十分な術前化学療法ののちに切除を行なっても、比較的短期に遠隔転移再発を経験することも多い。本法ではBR膵癌に対しては一般的にGEM/Nab-PTX療法を3クール行なったのちに切除に移行することが多いが、本レジメンでは術後再発を多く経験するため、mFOLFIRINOX療法を8クール施行してからの切除を考慮し、同療法での切除成績を検討する臨床試験を検討中である。 また、当院でもBR膵癌の切除症例が蓄積されてきたため、現在BR膵癌症例の臨床病理学的因子を後ろ向きに集積しており、今後早期再発群と無再発群において切除検体を用いて網羅的遺伝子検索を予定している。もし、化学療法導入前の検体からオルガノイド樹立に成功した症例があれば、そちらを用いた解析も検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初切除不能局所進行膵癌を対象としていたが、当該疾患の症例数(特に手術移行可能な症例)が予想より大幅に少なかったため。
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今後の研究の推進方策 |
局所進行膵癌に限定すると症例数が少ないため、BR膵癌に対象を拡大し、膵癌の予後因子に関して解析を進める予定である。
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