研究課題/領域番号 |
22K16517
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
安藤 菜奈子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (20790794)
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研究期間 (年度) |
2023-01-20 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | EPA / 血管新生 / 抗腫瘍効果 / IL-6 / VEGF |
研究開始時の研究の概要 |
私たちはこれまでの研究で炎症性サイトカインInterleukin-6(IL-6)がvascular endothelial growth factor (VEGF)の分泌促進を介して、腫瘍内での血管新生を促進することを見出した。さらにこのIL-6とVEGFは不飽和脂肪酸の一種であるEicosapentaenoic acid (EPA)により分泌が抑制され、それに伴い血管新生が抑制されることを突き止めた。本研究ではEPAが生体内においても同様の効果が得られるかどうかを検討し、抗腫瘍効果を明らかにしたい。さらに臨床研究により、EPA併用化学療法という新たな治療法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
私たちはこれまでの研究で炎症性サイトカインInterleukin-6(IL-6)がvascular endothelial growth factor (VEGF)の分泌促進を介して、腫瘍内での血管新生を促進することを見出した。さらにこのIL-6とVEGFは不飽和脂肪酸の一種であるEicosapentaenoic acid (EPA)により分泌が抑制され、それに伴い血管新生が抑制されることを突き止めた。本研究ではEPAが生体内においても同様の効果が得られるかどうかを検討し、抗腫瘍効果を明らかにしたい。 現在、臨床現場において、切除不能・再発大腸癌化学療法一次治療におけるEPAを含有する栄養剤の比較第Ⅱ相臨床研究のdataの収集を模索中である。EPAを含有する栄養剤を8週間併用することで、血管新生因子であるVEGFの中和抗体であるbevacizumabの効果の変動を評価する。摂取群と非摂取群を無作為に決定し、それぞれ40例ずつの比較検討を予定している。主要評価項目は8週目のIL-6値とし、術前IL-6値と比較してEPA含有栄養剤の摂取の有無で8週目のIL-6値が減少するかどうかを検討したい。 しかし、対象をStageⅣの一次化学療法を施行する大腸癌患者とすると、集められるdataが限られてくるため、対象をStageⅣの大腸癌患者に広げることを検討している。さらに抗腫瘍効果の評価を過去の文献を参考にさらに検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
現在臨床業務に主に従事しており、マウスを用いた研究が進められていないが、StageⅣの大腸癌患者に対するEPA併用化学療法の効果の検討のデータの収集と評価を検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
StageⅣの大腸癌患者に対するEPA併用化学療法の効果の検討に対し、大腸癌の一次化学療法患者に限定すると集められるdataが少なくなるため、臨床現場において、EPAを含有した栄養剤を摂取する対象をStageⅣの大腸癌患者に範囲を広げ、EPAが含有された栄養剤の摂取による体内での抗腫瘍効果の発現の評価の仕方を過去の文献を参考にさらに検討中である。
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