研究課題/領域番号 |
22K16548
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
椎原 正尋 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00907701)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 胆道癌 / 膵癌 / オルガノイド / 遺伝子解析 / 個別化医療 / 癌微小環境 / 繊維芽細胞 / ゲノム |
研究開始時の研究の概要 |
胆道癌は高悪性度腫瘍であるが、根治手術が困難な症例が多く有効な化学療法もないのが現状である。癌微小環境とは腫瘍細胞とその周囲の免疫細胞や繊維芽細胞を総括した構造である。胆道癌のような豊富な間質成分を有する腫瘍に対しては、腫瘍細胞だけでなく癌微小環境をも標的とした化学療法の開発が必須である。本研究では胆道癌オルガノイドと癌関連繊維芽細胞(CAF)を用いて、双方の相互作用と、CAFの腫瘍増殖における役割を遺伝子解析から明らかにする。解析結果から導いた標的療法の効果をオルガノイド-CAFで検証し、cancer stroma targeting therapyのin vitroモデル開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、患者由来胆道癌オルガノイドと癌関連繊維芽細胞(CAF)を用いて、双方のinteractionと、CAFの腫瘍増殖における役割を遺伝子解析から明らかにすることである。さらに、解析結果から導いた標的療法の効果をオルガノイド-CAFで検証することで、cancer stroma targeting therapyのin vitroモデル開発を目指している。
本年度は23例の膵胆道系腫瘍の手術予定患者から組織採取の同意書を取得し、うち19例の症例から実際に組織採取を行い(残りは非切除や手術延期のため採取できず)12例のCAFの初回培養に成功した。それらを用いて、癌患者由来のオルガノイドとの共培養モデルの作成を行った。共培養とはオルガノイドとCAFを混注したものをマトリ-ゲル内で同時に培養することである。オルガノイドとCAFの適正培養条件は異なるため、共培養の際の培養液の調整や混注割合の調整に難渋した。最終的に膵癌由来のオルガノイドと膵癌患者のCAFを用いた共培養モデルを4例作成することに成功した。CAFの遺伝子発現の変化を評価すべく、現在、空間トランスクリプトーム解析に提出中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オルガノイドとCAFの共培養モデルを数種類作製することができた。研究当初はオルガノイドの細胞増殖アッセイの前後の遺伝子発現の変化からターゲット遺伝子を同定する事を予定していたが、空間トランスクリプトーム解析を用いることに変更した。
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今後の研究の推進方策 |
空間トランスクリプトームの解析結果から、オルガノイドとCAFのinteractionを解明する。さらに、発現の変化を認めたターゲット遺伝子に関しては、そのターゲット治療薬の効果をオルガノイドで検証する予定である。新規分子標的薬の開発を目指す。
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