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他家線維芽細胞シート移植に向けた治療効果の高い細胞バンク構築の為の細胞特性解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K16559
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

溝口 高弘  山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (90844796)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード他家細胞移植 / 他家細胞 / 再生医療 / 同種細胞
研究開始時の研究の概要

細胞移植による再生医療の普及のポイントの一つは、移植細胞の製造の低コスト化と治療効果の高い細胞の移植である。我々は、このポイントを解決する方法として、他人の細胞を移植する同種細胞移植の研究を行っている。臨床応用を考えた時に、同種細胞を移植を可能にする為には、移植する細胞をバンク化する必要がある。その為、本研究は、最適な移植細胞の指標を決めることを目標に研究を実施し、将来の再生医療の普及に貢献すると考えられる。

研究成果の概要

ドナーから得られた歯肉組織由来の線維芽細胞は、CD44、CD73、CD90を発現していた。この線維芽細胞は、IFN-γがない培養環境において、HLA class Iの陽性率は99%であったが、IFN-γ存在下での培養環境において、HLA class Iの陽性は更に右側にシフトした。ドナーから得られた歯肉組織由来の線維芽細胞の50%以上、CD274陽性を示す細胞であったが、IFN-γ存在下で、その陽性率は、90%以上となった。この結果は、ドナーから得られた歯肉組織由来の線維芽細胞は、炎症環境下において、強力な免疫拒絶を受けにくい可能性があることを示唆していると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、将来の他家細胞移植の細胞として、歯肉組織由来の線維芽細胞に着目し、その細胞の特徴を解析した。
他家細胞の原料組織としては、その入手方法の容易さが重要であると考えられている。我々は、親知らず抜歯時に破棄する歯肉組織であれば、永続的に容易に入手できる原料組織になると考えた。
本研究では、ドナー5名から得た歯肉組織由来の線維芽細胞の特徴を解析したところ、歯肉組織から線維芽細胞を得ることは可能であり、その細胞の特性も共通していると思われた。これらの結果から、歯肉組織由来の線維芽細胞は、他家細胞移植の細胞として利用可能であると示唆された。

報告書

(2件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Perivascular Adipose Tissue Is a Major Source of Nitric Oxide in Saphenous Vein Grafts Harvested via the No‐Touch Technique2022

    • 著者名/発表者名
      Saito Toshiro、Kurazumi Hiroshi、Suzuki Ryo、Matsunaga Kazumasa、Tsubone Sarii、Lv Bochao、Kobayashi Sei、Nagase Takashi、Mizoguchi Takahiro、Samura Makoto、Suehiro Kotaro、Harada Takasuke、Morikage Noriyasu、Mikamo Akihito、Hamano Kimikazu
    • 雑誌名

      Journal of the American Heart Association

      巻: 11 号: 3

    • DOI

      10.1161/jaha.120.020637

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Cryopreserved allogenic fibroblast sheets:development of a promising treatment for refractory skin ulcers2022

    • 著者名/発表者名
      Soichi Ike, Koji Ueno, Masashi Yanagihara, Takahiro Mizoguchi, Takasuke Harada, Kotaro Suehiro, Hiroshi Kurazumi, Ryo Suzuki, Tomoko Kondo, Tomoaki Murata, Bungo Shirasawa, Noriyasu Morikage, Kimikazu Hamano
    • 雑誌名

      American Journal of Translational Research

      巻: 14 ページ: 3879-3892

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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