研究課題/領域番号 |
22K16583
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
小原 秀太 近畿大学, 医学部, 医学部講師 (20813926)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Circurating tumor DNA / 肺癌 / 手術 / 再発 / 予後因子 / Tumou educated platelet / TEP |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌手術後の再発予防に、病理病期の進行例では術後補助化学療法を行うが、5年生存率を約5%改善するにとどまる。術後再発は、術前に検出できない腫瘍残存病変 (MRD)が後に顕在化するためであり、補助療法の適応はMRDを考慮すべきである。ctDNAアッセイを用いて、術後再発のリスクを評価できることが報告されているが、患者の多様性や低感度などの問題があり、実用化にほど遠い。本研究では、最新のctDNAキットや、tumor educated platelets (TEP) の検出を用いることで、MRDを正確に検出し、術後再発の早期予測や術後補助療法の適応決定に有用な動的マーカーの同定を試みる。
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研究実績の概要 |
肺癌手術後の再発予防に、病理病期の進行例では術後補助化学療法を行うが、5年生存率を約5%改善するにとどまる。術後再発は、術前に検出できない腫瘍残存病変 (minimal residual disease:MRD)が後に顕在化するためであり、補助療法の適応はMRDを考慮すべきである。circulating tumor DNA (ctDNA)アッセイを用いて、術後再発のリスクを評価できることが報告されているが、患者の多様性や低感度などの問題があり、実用化にほど遠い。本研究では、最新のctDNAキットや、tumor educated platelets (TEP) の検出を用いることで、MRDをより正確に検出し、術後再発をより早期に予測可能な動的マーカーの同定を試みた。 ctDNA研究では、近畿大学病院における臨床病期IIA期以上の非小細胞肺癌患者を対象として、同意取得後に血液サンプルの採取とSignateraによるctDNAの解析を行い、手術直後のctDNA陽性が再発リスクの高い患者を同定出来ること、および手術直後のctDNAが陰性であっても、一部の患者では経過中の血液検査で陽性に変わる場合があり、画像よりも早く再発の検出が出来る可能性が示された。 TEP研究でも同様の臨床背景の肺癌患者10名と健常者10名を対象として検討を行った。術前・術後患者の血小板RNA、健常者の血小板RNAを分類すると、患者検体が多く含まれるクラスターAと健常者検体が多く含まれるクラスターBの2つに分類された。術後検体のうち、再発症例4例が全例クラスターAに分類され、TEPを併用することで術後再発予測の感度が向上する可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ctDNAに関しては論文執筆し、現在投稿準備を進めている。TEPに関しても論文執筆が完了したところであり、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
追加でリンパ節転移組織からも全エクソーム解析にて、アレル頻度等より選択された腫瘍特異的遺伝子変異16個により患者ごとにオリジナルの遺伝子パネルを作成した。肺癌腫瘍組織からの遺伝子パネルとの違いについて解析する。
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