研究課題/領域番号 |
22K16590
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
武田 親宗 京都大学, 医学研究科, 助教 (30766720)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | COVD-19 / ICU / パンデミック / 集中治療後症候群 / リアルワールドデータ / 高齢者ADL / 要介護 / COVID19 / ICU有効活用 |
研究開始時の研究の概要 |
集中治療室(ICU)入室患者では、生存退室後も、集中治療後症候群(PICS)と呼ばれる身体機能・認知機能・精神の障害が継続することが知られている。COVID-19蔓延下でも多くの重症COVID-19患者をICUで救命できているが、日常生活活動(ADL)の低下といった、その後遺障害が問題となっている。本提案では、高齢化が進展する社会において、PICSの中でも社会的にも大きな意味をもつ要介護変化を明らかにすることを目的とする。 本研究は、介護データも含んだ医療データベースを用いて、「高齢のICU入室患者のICU退室後の要介護度・ADL悪化の程度を明らかにし、そのリスク因子を検討する」研究を行う。
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研究実績の概要 |
本科研にて2つの研究を遂行予定である。 1つ目がCOVID-19がICU診療にどのような影響があったかを明らかにする研究である。 COVID-19感染症蔓延以前以後のデータを登録している施設での室患者区分(予定手術・緊急手術・非手術)の変化や予後の変化を示すことで、COVID-19感染症蔓延によるICU診療への影響を明らかにする。JIPADという日本集中治療医学会の運営する前向き症例登録事業(診療レジストリ)である。集中治療についての国内最大のデータベースの利用を申請し、2022年度にデータを受領し、クリーニングを行った。2024年3月の日本集中治療医学会で発表し論文投稿できるようにデータ解析を進めている。 2つ目が高齢のICU入室患者 のICU退室後の要介護度変化の実態研究である。 集中治療室(ICU)入室患者の生存率は劇的に向上しているが、ICU に長期に入院した患者において、集中治療後症候群(PICS)と呼ばれる身体機能・認知機能・精神の障害が、退院後も数カ月から数年にわたり持続することがあり、ICU退室患者の日常生活活動(ADL)・生活の質(QOL)を著しく低下させており、高齢者ではそれが顕著だと考えられる。 今回、神戸市ヘルスケアデータ連携システムを用いて、ICUに入室する高齢者の、ICU入室後に介護度が悪化する度合いを、非ICUの入室患者や非入院患者と比べた上で明らかにする。京都大学での倫理審査を終え、神戸市でのデータ利用についての倫理審査を受けたが、データが膨大であることからデータ提供の承認が得られず、保留となっており、より限定したデータを提供してもらうことも含めて現在検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1つ目の研究については順調にデータクリーニングまで進んでいるが、2つ目の研究はデータ提供が得られていない。
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今後の研究の推進方策 |
1つ目の研究を予定通り遂行する。 2つ目の研究についてはまずはデータ提供をいただけるように神戸市の倫理審査を再度受検する。
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