研究課題/領域番号 |
22K16619
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
高橋 奈々惠 東京医科大学, 医学部, 助教 (00630550)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | TRPチャネル / 脳保護 / カルシウムイメージング / 麻酔薬作用機序 |
研究開始時の研究の概要 |
かつて、脳浮腫患者の救急処置として短時間型麻酔薬、チオペンタール投与が行われていた。しかし、その薬理学的根拠は未だ解明されていない。麻酔薬の作用は脳浮腫治療につながる可能性を探る。本研究では麻酔薬の細胞膜に対する作用メカニズム解明の手がかりを得ることを通して、多様な脳浮腫の病態を組織レベルで解析し、浮腫の種類に応じた臨床的管理法を提案することを目的とする。その成果は救命・周術期管理に貢献する社会的還元性の高い研究である。
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研究実績の概要 |
【目的】脳保護の可能性を求めて、自己酸化還元能をもつことが証明されている、5-デアザフラビン誘導体(10-エチル-3-メチルピリミド[4,5-b]キノリン-2,4(3H,10H)-ジオン;TND1128)がミトコンドリアにおける電子伝達系介入して、エネルギー産生を高める可能性を明らかにすることを目的とした。対照薬物として、β-ニコチンアミドモノヌクレオチド(β-NMN)を用いた。【方法】24±2時間前にTND1128またはβ-NMNを皮下投与したマウスを低酸素環境下におき、行動観察実験を行った。また、その実験後の活性酸素を採血して測定した。これら薬物の脳保護効果を調べた。【結果】TND1128はコントロールと比較し、有意に低酸素環境下での行動後の活性酸素を低下させた。【考察】これは、TND1128を用いることで多周術期における多様な脳障害を回避する可能性を示唆する。今後、この可能性をさらに追求する。 謝辞)東京薬科大学名誉教授 工藤佳久先生、崇城大学薬学部特任教授 永松朝文先生
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
物品の納入に制限がかかっているものがあった為。
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今後の研究の推進方策 |
脳保護薬の可能性についてさらに模索してゆく。
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