研究課題/領域番号 |
22K16627
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡原 修司 岡山大学, 大学病院, 助教 (20633720)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 中心静脈圧 / 呼吸性変動 / 波形解析 / 呼吸負荷 |
研究開始時の研究の概要 |
生命維持には自発呼吸は必要であるが、呼吸不全時における過剰な自発呼吸は肺そのものを傷害する可能性が指摘されており、自発呼吸のモニタリングは近年注目されている。 既存のツールは煩雑かつ非連続的といった問題がある中、中心静脈圧は簡便かつ連続的に測定が可能で、その呼吸性変動は自発呼吸努力と関連しており、その評価方法が確立されれば、自発呼吸の指標としての可能性が期待できる。 本研究では、中心静脈圧の呼吸性変動と呼吸負荷との関連性を波形解析の技術を用いて明 らかにする。具体的には、①中心静脈圧波形の解析と呼吸性変動の定量化、②基準値の同定、③既存の呼吸負荷の指標との比較を行う。
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研究実績の概要 |
申請者は実臨床において、呼吸不全患者が強い吸気努力を呈した際に中心静脈圧が大きく変動する事を経験し、それが呼吸負荷の指標となりえるかどうか、またその中心静脈圧波形の呼吸性変動を定量化することが可能であるかどうかを検証すべく、本研究を開始した。今年度の実績に関しては大きくは以下の3つである。 ①中心静脈圧の波形データの抽出 ②中心静脈圧の波形解析と呼吸性変動の定量化 ③比較対象となる呼吸負荷の指標となりうる他の指標の検索 波形データから解析ソフトを用いて、呼吸性変動の抽出を試みている段階にある。しかしながら、中心静脈波形には脈拍自体の変化や体動に伴う数多くのノイズが混入しており、さらにターゲットである呼吸性変動も観察期間で変動するため、その成分のみを正確に抽出することに難渋した。現在は波形解説に詳しい専門家からのアドバイスを受けつつ、正確な呼吸性変動を抽出するには、ノイズの除去だけでなく、観察期間や窓関数の設定、波形解析におけるフィルター設定なども重要であり、最適な設定を吟味している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
中心静脈圧波形には呼吸性変動成分以外の脈拍や体動に伴うノイズが多く、一定の解析手法ですべての波形から呼吸性変動成分のみを抽出することが困難であることが判明した。 現在は波形解析経験のある専門家からの助言を参考に解析方法の改変(観察期間や窓関数の設定、フィルター設定)に着手しているため、当初設定した計画からは遅れているが、より正確な変動の抽出を目標としている。
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今後の研究の推進方策 |
現在作成している解析コードを使用し、呼吸性変動の抽出を行う。 より多くの波形データを解析するためには集中治療室入室患者を対象とした観察研究を実施する予定である。まず、人工呼吸器離脱の前後で中心静脈圧の変動がどう変化しているか、また呼吸器離脱の成否に関連しているかどうかの評価を行う予定である。
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