研究課題/領域番号 |
22K16630
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松岡 義 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70649938)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 出血性ショック / 水素ガス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、出血性ショックに対して使用される大動脈バルーン遮断の有害事象である遮断下流の諸臓器の虚血傷害に対して水素ガス含有溶液による遮断下流の灌流が生命ならびに機能予後改善に寄与するか否かを検討することである。 近年、その使用が増加している大動脈バルーン遮断は遮断上流の血流を担保する代償として遮断下流に強力な虚血傷害を引き起こすため、その使用には制限がある。申請者は大動脈バルーン遮断下流への薬剤投与システムを構築しており、そのシステムを用い虚血再灌流傷害の抑制効果を有する水素ガス含有溶液の遮断部位下流への投与し、遮断に伴う虚血の下流の臓器の傷害の軽減効果、ならびに生存率改善効果を証明する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、出血性ショックに対して使用される大動脈バルーン遮断の有害事象である遮断下流の諸臓器の虚血傷害に対して水素ガス含有溶液による遮断下 流の灌流が生命ならびに機能予後改善に寄与するか否かを検討することである。 2022年度でモデルを確立したため、2023年度は、ブタ肝損傷モデルを用い、水素ガス含有溶液の遮断下流灌流による下流の臓器障害の抑制効果の効果を検証した。 ショック時間(大動脈遮断時間)90分と60分でそれぞれ5匹ずつの検討をおこない、水素ガス含有溶液の遮断下流灌流により、乳酸値の経時的な上昇の抑制効果ならびに、血圧の上昇効果を統計学的に認めた。各種サイトカイン(Syndecan 1、 IL-6 )を測定したところ、水素群でその上昇の抑制が認めれた。肝臓、十二指腸での組織学的な評価を施行したところ、水素群では虚血性変化の発生を抑制できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
効果検証実験を修了できた
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今後の研究の推進方策 |
今後は国際学会での発表や論文作成、英文誌への投稿を予定している。
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