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症候性徐脈患者に対するパーカッションペーシングの有効性と安全性の証明

研究課題

研究課題/領域番号 22K16645
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

和田 剛  順天堂大学, 医学部, 助教 (70648170)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードパーカッションペーシング / 症候性徐脈 / 心肺蘇生法 / Mechanophysiology / 薬物誘発性徐脈犬モデル / マイクロミニピッグ心静止モデル
研究開始時の研究の概要

慢性心不全患者に対するベータ遮断薬の投与の増加に伴い、心停止に占める心静止の割合が近年増えている。徐脈性不整脈に対する経皮的ペーシングや電気的ペーシングの有効性は確立されているが、しばしば救急医療の現場ですぐに開始することが困難な場合がある。現在でも重度の徐脈性不整脈および心静止による心停止患者を良好な神経学的予後を備えた状態での生存退院を可能とし、単純で容易に施行可能な心肺蘇生法の開発が臨床的に必要と考えられることから、パーカッションペーシングのヒトに対する有効性と安全性を評価する。本研究で得られた知見は、症候性徐脈患者に対する電気的ペーシング療法を行うまでの架け橋として役立つと考えられる。

研究実績の概要

不整脈死の75%は心室頻拍や心室細動によるものであり、25%が徐脈性不整脈または心静止と報告されている。さらに、慢性心不全患者に対するベータ遮断薬の投与の増加に伴い、心停止に占める心静止の割合が近年増えている。心静止を含む症候性徐脈患者に対する治療として、経皮的および電気的ペーシングの有効性は確立されているが、臨床現場ではそれらによる治療がすぐに行えないことをしばしば経験する。このように、現在でも重度の徐脈性不整脈および心静止による心停止患者を良好な神経学的予後を備えた状態での生存退院を可能とし、単純で容易に行うことができる心肺蘇生法の開発が臨床的に必要である。パーカッションペーシングは、容易かつ迅速に実施可能な心肺蘇生法の1つであるが、ヒトを対象としたパーカッションペーシングの有効な条件や安全性に関する研究は報告されていないことから、AHAガイドライン2020においても心肺蘇生法として推奨されていない。研究責任者は、これまでにマイクロミニピッグ心静止モデルを確立し、パーカッションペーシングによる心静止や症候性徐脈患者に対する治療効果は電気的ペーシングに匹敵し、伸展活性化チャネルの開口がその心室電気活動の誘発に寄与することを報告した。一方で、これまでにヒトに対するパーカッションペーシングの有効性に関する症例報告が散見されるのみで、ヒトを対象としたパーカッションペーシングの有効な条件や安全性に関する研究は報告されていない。本研究では、ヒトにおけるパーカッションペーシングの血行動態学的および電気生理学的指標に対する効果を定量的に評価、さらに安全性を明らかにすることを目的とする。本研究で得られた知見は、症候性徐脈患者に対する電気的ペーシングを行うまでの架け橋として役立つと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度は交付申請書における令和4年度の研究実施計画に記載した研究を開始するための倫理申請を行った。心室収縮を誘発するために使用される機械的エネルギーは0.04-1.5Jまで低くすることができると報告されており、ヒトに対する外的影響も少ないと考えられるが、侵襲的な研究であるため倫理委員会での承認が得られなかった。

今後の研究の推進方策

ヒトにおけるパーカッションペーシングの血行動態学的および電気生理学的指標に対する効果を評価することが困難となったため、予定を変更し東邦大学薬理学講座と連携しマイクロミニピッグ(あるいはビーグル犬)に心静止を誘発させ、より詳細なパーカッションペーシングの有効な条件の解明を目指す。

報告書

(1件)
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

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