研究課題/領域番号 |
22K16649
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 秋田大学 (2023) 秋田県立循環器・脳脊髄センター(研究所) (2022) |
研究代表者 |
阿部 考貢 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (80911221)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MCAOモデル / マウス / 脳虚血 / SMTP / 再灌流障害 / 急性期脳梗塞 / 一過性脳虚血モデル / 神経保護 / 脳卒中 / 再灌流傷害 / 血栓回収療法 / 脳保護療法 / マウス中大脳動脈閉塞モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,急性期脳梗塞に対する血栓回収療法のこれらの問題を克服すべく,1. 虚血中の脳組織保護, 2. 再灌流障害予防や, 3. 再開通後の出血予防をターゲットにした脳保護療法の開発をすることである. マウス脳虚血モデルを使用し, 形態学的な評価に加え,神経細胞死に関連したマーカーや, 脳を守る機序として働く血液脳関門(BBB)に着目した分子学的評価も行っていく. カビ由来化合物であるSMTP-44Dは血栓溶解作用を持たず, 抗炎症・抗酸化作用を持つ化合物であり, 本研究における新規治療薬としての可能性を秘めている.
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研究実績の概要 |
2023年度は集中的に研究できる期間があり,モデル作成から薬剤投与後の検討まで行うことができた. モデル作成に関しては安定した,再現性のある脳梗塞モデルを作成することが可能となった.さらに再灌流障害を呈しているであろう過灌流の状態を観察することができた.治療薬として期待しているSMTP-44Dを使用した実験も当初予定していた,再灌流なしの完全閉塞モデルと再灌流モデルに対してと2通りの検証を行うことができた. 完全閉塞モデル,再灌流モデルともにSMTP-44Dは強い抗浮腫作用をもっていることがわかった.さらに再灌流モデルでも一部で脳梗塞の縮小効果が見られた.興味深い所見としては多くの症例でLSFによる過灌流抑制効果が見られたことである. 形態学的評価のみではあるが,これを基に論文報告予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本実験はほぼ終了し,論文作成の段階まで進んでいるため.
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今後の研究の推進方策 |
今後の方針としては分子学的評価として蛍光免疫染色を追加し,再灌流障害に絞った研究を行う予定である.
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