研究課題/領域番号 |
22K16662
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
原 慶次郎 徳島大学, 病院, 特任講師 (60710340)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 外傷性脳内出血 / 認知症 / 認知症関連蛋白 / アミロイドβ / タウ蛋白 / 外傷性脳出血 / amyloid-β沈着 / タウ・リン酸化タウ沈着 / 外傷性認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
頭部外傷を契機として、外傷慢性期においてβ-amyloidやTau蛋白など認知症蛋白が蓄積することが報告されている。高齢化社会における転倒事故の増加やスポーツ選手の増加に伴い、頭部打撲後早期あるいは反復脳損傷による慢性期発症の認知症も増加しており、社会問題となっている。頭部外傷などに伴う微小出血は認知症の危険因子と考えられるが、脳内微小出血による認知症蛋白発現の病態変化および認知症蛋白蓄積の経時変化についての検討は殆ど行われていない.本研究では脳内微小出血による認知症蛋白蓄積の病態を調べ、認知症蛋白蓄積に対する予防・治療法を構築するための検討を行う。
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研究実績の概要 |
頭部に激しい打撃をうけるスポーツ競技の選手に生じる遅発性脳障害は、その他のコンタクトスポーツでも多くの選手において生じていることが明らかになってきている。 加えて、高齢者の転倒事故等による頭部外傷でも、同様に脳内微小出血を来し、慢性期に認知症関連蛋白の脳内蓄積が生じ、認知機能低下につながるという可能性が示唆されている。 我々は、すでに独自に外傷性脳内微量出血を模倣したモデルマウスを作成し、認知症関連蛋白であるアミロイドβ、タウ蛋白、リン酸化タウ蛋白の発現や蓄積について検討し、これらの物質が時間的かつ部位特異的に蓄積することを見出し、報告した(j chem Neuroanat. 2023,130:102258) 今後は、認知症関連蛋白の蓄積ならびに関与するメカニズムを解明し、これらの制御方策を確立するために、治療候補となる薬剤の有効性をモデル動物で実証すること、治療標的を解明し臨床応用することを目的としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
独自に外傷性脳内微量出血を模倣したモデルマウスを作成し、認知症関連蛋白であるアミロイドβ、タウ蛋白、リン酸化タウ蛋白の発現や蓄積について検討し、これらの物質が時間的かつ部位特異的に蓄積することを見出し、報告した(j chem Neuroanat. 2023,130:102258) このモデルを用いて、治療標的の解明や治療候補となる薬剤の有効性をモデル動物で実証する研究を進行中である。 以上より、おおむね順調に進展している、と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
上記の動物モデルを用いて、認知症関連蛋白3種のいずれが認知症発症と相関するのかを明らかにして制御方策を検討するため、沈着部位とそのメカニズムを解析する。予備検討ですでに海馬での沈着を確認しており、沈着部位と脳損傷との関連を評価する。
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